Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

三枝匡『ザ・会社改造――340人からグローバル1万人企業へ』を読んで

 

 ビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・改革や事業再生の成否は、事前にどれほど正確に思索と戦略の組み立てを重ねるかにかかっている。事業の何が問題なのか、その「真因」を正確に見立てなければならない。(p.11)
・…プロ経営者…
1 どんな状況の会社に行っても、短期間で「問題の本質」を発見できる人。
2 それを幹部や社員に「シンプル」に説明できる人。
3 それに基づいて幹部や社員の心と行動を「束ね」、組織の前進を図れる人。
4 そしてもちろん、最後に成果を出せる人…
5 業種、規模、組織カルチャーなどの違いを超えて、どこの企業に行っても通じる「汎用的」な経営スキル、戦略能力、企業家マインドを蓄積している。
6 その裏づけとして、プロ経営者は、過去に修羅場を含む「豊富な経営経験」を積んでいる難しい状況に直面しても…平然としていられる…
7 プロには自然に「それなりの高いお金」がついてくる。(p.18-19)
・…待ちの姿勢でいると何も見えてこない。(p.28)
・経営を目指す人にとって「時間の戦略」は必修科目である…企業の競争性を高めるには、社内の仕事のプロセスを見直して「時間短縮」の武器を導入する必要がある。(p.37)
・私(著者)の考えでは、経営者の優劣はフレームワークの有無で決まる…有能なリーダーほどフレームワークをたくさん持っていて、場面ごとに…使い分けていく。(p.41-42)
・自論フレームワークを生み出し、それを自ら冷蔵庫に蓄積し、将来の事件に「適用」するというプロセスが、リーダー能力の向上を生む。(p.44)
・事業のシナジーが得られるのは、①事業・商品に関連性がある、②共通の技術を使っている、③市場・顧客が重なっている、④販売チャネルが重なっている、⑤既存のブランドイメージを利用できる、⑥競争相手が同じなので戦略上の連動効果がある、⑦勝ち戦に至る重要な競争要因が同じで、こちらはその戦いに慣れている、⑧必要とされる社内組織の強みが同じなのでそれを使える…(p.47-48)
・事業戦略が生み出す「仕組みによる強さ」が必要なのだ。(p.48)
・大切なことは、狙う市場は小さくてもいいから、そのなかで圧倒的なナンバーワンを目指すこと…(p.51)
・時間がかかってもいいから、正しいことをしろ、中途半端に妥協するな、理想像に到達することにこだわり続けろ…(p.79)
・日本企業を元気にするポイントは、人減らしの発想ではなく、≪いま、そこにいる人々≫の目を輝かせる手法を追求すること…(p.80)
・「シンプルなストーリー」と「熱い語り」の組み合わせが、人々を束にして熱い行動に向かわせるのである。(p.91)
・経営リテラシーは、座学で取得した論理を、経営現場で試し、失敗と成功を繰り返すことで高まっていく。(p.102)
・経営や戦略のことなど深く考えてこなかった連中に、自分で考える癖をつけてもらう…(p.104-105)
・個々の商品や顧客、社員、行動…などに迫り、「なぜ」を繰り返す。謎解きは「しつこく迫る」ことが必須だ。(p.110)
・…その事業が「今後どれくらい伸びるか」…「いま勝っているか、負けているか、その勝負は今後どうなるか」…その事業が「儲かっているか、損しているか、将来はどうなるか」…この単純さこそが、PPMの強さであり、それが現代にも脈々と生きる有用性を提供している。(p.115)
・戦略とは、①「戦場・敵」の動きを、②俯瞰し、③自分の「強み弱み」から、④「勝負のカギ」と、⑤「選択肢」を見極め、⑥「リスクバランス」を図りつつ、⑦「絞りと集中」によって、⑧所定の「時間軸」内で勝ち戦を収めるための、⑨「ロジック」である。そして、⑩その戦略の「実行手順」を、⑪「長期シナリオ」として、⑫「組織内に示すもの」である。まだ実行していないことを描く戦略は常に「仮説」であり、その良し悪し…を判断する決め手は「論理(ロジック)の強さ」である…(p.121)
・大切なのは、「これが自分の基軸理論だ」というものをひとつでいいから徹底的に勉強し、現場での適用を含めてそれを身につけることだ。(p.127)
・「顧客が認めるミスミの『強み』を強化し、『弱み』を減らす方策を整理できれば、それがその商品を伸ばすための『打ち手』になる」(p.129)
・…「価値」を数値化できないだろうか。(p.130)
・成功する改革案は、論理的な正しさが大前提だが、それに加えて、社員の心に訴えるストーリー性ないしドラマの匂いを与えなければならない。(p.136)
・…プレゼンの上手い、下手の分かれ目は…ロジック…聞き手に理解してもらえるストーリー性。(p.138)
・「考え抜く」ことは、リーダーシップの重要な要素…(p.166)
・上から見ていて必要なときに現場に踏み込む。そして、実行すべきことが部下の「手に負える大きさ」に分解され再定義されたうえで、これなら実行できるという部下がその場にいることを確認したら、トップはさっとそこから離れる。(p.170-171)

●競合反応を水面下で開始させる事前露出は、できるだけ遅らせよ。
●露出を始めたら、一気呵成の一本勝負で仕掛けよ。
●そのために必要な社内の戦闘態勢は事前に完全に整え、満を持して撃って出よ。緒戦で一気に、意味ある市場ポジションを確保せよ。(p.211)
・与えられた「場」をモノにできるかどうかは、本人次第だ。(p.293)
・経営者人材は、経験したことがない分野に携わる機会を得ると、そのたびに自身の経営技量を多面化させていく。それによって、経営技量を多面化させていく。(p.294)
・元気な事業、元気な会社を保ち続けるためのキーワードは「変化し続ける」こと…(p.420)

坂本光司『利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか――社員が120%の力を発揮する最強の経営術』を読んで

 

利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか

利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか

 

 すべてのビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に心に響いた箇所を引用します。

・すべての経営資源に勝るのは人です…人財が新しい価値の唯一の創造的担い手であるから…(p.18-19)
・好況をつくるのも人、不況をつくるのも人…(p.20)
・…能力が高い、高度な技術があるという意味の才能の「才」に加えて、思いやり、優しさ、正しさといった人間の「徳」を兼ね備えた人が、会社にとっての本当の成長エンジンになり得る…(p.21)
・人はあくまで仕事を通じて育つ…経営者は社員と一緒に仕事のやりがいを創造していくことが重要…(p.24-25)
・…お客様、外注先、大学などは…知恵を絞れば内部の経営資源として有効活用できる…(p.27)
・一番問題なのは先入観で人を判断すること…(p.28)
・人を育てるには根気も忍耐も必要ですし、いいところを見出す観察力、そして何より人から信頼される人徳が求められます。(p.31)
・…人間の究極の幸せは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人から必要とされること…(p.33)
・…偽りの強者は弱者に冷たく、芯の強者は弱者に優しい…(p.35)
・大切なのは、自社にとっての最適成長率を見極めること…理想は、確実な低成長です。(p.39)
・…会社経営の目的は会社に関係するすべての人を幸せにすること…(p.40)
・働き甲斐こそが会社を強くする源…極めて重要になるのがES(Employee Satisfaction=社員の満足度)…(p.46)
・…「利他の精神」…(p.59)
・1人でも「多くの人を満足させる」ことが会社の使命です!(p.65)
・労働条件よりもぬくもりや愛情といった労働環境こそが、会社を伸ばすカギとなる…(p.75)
・小さいなら小さいなりに利点がたくさんある…(p.78)
・経営者の仕事は、1つ目はどこに行くか方向を明示すること、2つ目はやるかやらないか決断すること、3つ目は社員のモチベーションを高めること…(p.87)
・…言葉は選び方次第で、よくも悪くも作用する…(p.90)
・会社は…社会全体のもの…(p.94)
・…情報公開をきちんと行うことが重要…(p.95)
・…経営は基本的にファンを増やすこと…(p.102)
・…お客様にとって感動的な商品を創造したり、感動的なサービスを提供するのは社員…(p.106)
・…いまの時代みんなが幸せになるための知恵が求められている…(p.111)
・人的ネットワークを広く深くするために、特に重要になるのが異業種、異人種との交流を図ること…(p.113)
・何か1つ深い知識を持っていたり、1つのことに研鑽を積んでいれば、他のことに応用が効く…(p.114)
・見返りを求めない人のもとにこそ、人は集まってきます!(p.123)
・業績は目的ではなくて結果、あるいは目的を実現するための手段…(p.127)
・利益を還元すれば、めぐりめぐってまた自分のところに返ってくる…(p.129)
・社内の亀裂は、いきすぎた成果主義から生まれます。(p.133)
・お客様を集めたい…商品を安くするのではなく、どのような価値ある新商品を創造、確保し、そして、どのような接客サービスをすべきか…(p.139)
・本当の顧客サービスとは、いつでもだれに対しても適正価格――真実の価格――で提供すること…(p.140)
・一期一会を大切に、お客様に心から喜んでもらえるように。(p.145)
・…義務、当然、期待のサービスだけでは、サービスたり得ないこともある…(p.149)
・…最大の企業ではなく、最良の企業を目指すべき…(p.151)
・…何か事を成そうとするときに、正しいか正しくないか、自然か不自然かという2つの軸で決断する…(p.159)
・「企業とは何か?」…「環境適応業」…(p.162)
・求めずに与え続ければ、いつか必ず向こうから感動がやってきます!(p.173)
・…外に打って出ることを繰り返すことで成功を勝ち得た…(p.177)
・地域に根づけない会社に明日はありません!(p.181)
・…1人ひとりの不安、不満、不足の解消からビジネスを考えると、新たなブレークスルーが見えてくる…(p.185)
・…最初は模倣…次第に独自の付加価値やノウハウを加えながら、ゆくゆくはオリジナル化を達成し、従来にない価値を創造する。(p.191)

ヤング,ジェームス『アイデアのつくり方』を読んで

 

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 アイデアのつくり方に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり第二に方法である。(p.25)
・知っておくべき一番大切なことは、ある特定のアイデアをどこから探し出してくるかということでなく、すべてのアイデアが作り出される方法に心を訓練する仕方であり、すべてのアイデアの源泉にある原理を把握する方法なのである。(p.27)
・アイデア作成の基礎となる一般的原理については大切なことが二つあるように思われる…アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない…既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい…この種の関連性が見つけられると、そこから一つの総合的原理をひきだすことができるというのがここでの問題の要点なのである。この総合的原理はそれが把握されると、新しい適用、新しい組み合わせの鍵を暗示する。そしてその成果が一つのアイデアとなるわけである。だから事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も大切なもの…(p.27-31)
・第一 資料集め…第二 諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること。第三 孵化段階。そこでは諸君は意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる。第四 アイデアの実際上の誕生…第五 現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階。(p.54-55)

マキューン,グレッグ『エッセンシャル思考――最少の時間で成果を最大にする』を読んで

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 自己啓発に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になるのだ。(p.20)
・エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だ…「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。(p.21-22)
・自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。(p.27)
・やることを減らし、人生をシンプルにして、本当に重要なことだけに集中するのだ。(p.35)
・1 評価する…2 捨てる…3 実行する(p.36-38)
・選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ…選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。(p.52-53)
・エッセンシャル思考の最初の一歩は「選ぶ」ことを選ぶことだ。(p.57)
・「ある種の努力は、ほかの努力よりも効果が大きい」(p.59)
・「ほとんどあらゆるものは、徹底的に無価値である」(p.63)
・何かを選ぶことは、何かを捨てること。(p.72)
・…エッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える…自らトレードオフを選びとる。(p.76)
・エッセンシャル思考の人は、なるべく時間をかけて調査・検討し、意見を交わし、じっくりと考える。そうすることで初めて、本当に重要なものを見極めることが可能になるのだ。(p.83)
・多数の瑣末なことのなかから少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔されない時間が不可欠だ。(p.85)
・集中するためには、集中せざるをえない状況に自分を置くしかない。(p.88)
・古典は読む者の視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。(p.94)
・要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる。点の集まりではなく、点同士をつなげる線に気づくことができる。(p.99)
・1 日記をつける…2 現場を見る…3 普通を知り、逸脱を探す…4 問題を明確にする(p.102-105)
・遊びは選択肢を広げてくれる…遊びはストレスを軽減してくれる…遊びは脳の高度な機能を活性化する。(p.112-113)
・私たちの最大の資産は、自分自身だ。自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。(p.121)
・…エッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。(p.124)
・現代人の最優先課題は、優先順位づけの能力をキープすることだ。(p.130)
・「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである」(p.132)
・仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まるのだ。(p.149)
・「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」(p.159)
・肝心なのは、絶対にやるべきこと以外のすべてに対して、上手にノーと言うことである。(p.170)
・編集は、エッセンシャル思考の技術である。不要なものや余分なものを容赦なく削り、作品の本質を取り出す仕事だ。(p.195)
・1 削除する…決断の本質は、選択肢を減らすことにある…2 凝縮する…言葉を凝縮するとはつまり、言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言うことだ…3 修正する…4 抑制する(p.198-201)
・…エッセンシャル思考の人は、境界線を上手に利用する。(p.208)
・…世の中に確実なことなどない…何が起こってもあわてないように、あらかじめ備えておいた方がいい。つねにバッファをとっておくのだ。(p.219)
・…小さな成功を積み重ねる…着実に点をとりに行く…(p.244)
・小さな達成を繰り返せば、目標までの道のりは楽しく、満足感に満ちたものとなる。(p.253)
・正しい習慣をつづけていれば、偉大な結果は自然とついてくるのだ。(p.257)
・練習を重ねれば、どんどん簡単になっていく。(p.258)
・考え方が心の底までしみこんだとき、それは自分を内側から変える力となる。(p.287)

梅棹忠夫『情報の文明学』を読んで

 

情報の文明学 (中公文庫)

情報の文明学 (中公文庫)

 

 情報について関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・…現代という時代においては、効果をもたない消耗というものはゆるされないのだ。なにかを消費するのは、すべてなにかを生産することに役にたつ、という前提にたつときだけ正当化されるのである。娯楽やスポーツだって、つねにあすのエネルギーの再生産のためにだけ存在しうる。(p.21)
・…放送人にとっての論理的問題点は…「効果がわからない」…商業放送の「効果」というものは、その商業的側面に関するかぎり、どこまでも間接的であり、直接の検証はできない性質のもの…放送人の社会的存立を保証する論理の回路は、けっきょくは文化性をもってこなければ完結しない…(p.22-24)
・学校の先生…社会的効果というものは検証がはなはだ困難である…教師の社会的存立をささえている論理の回路を完結させるものは、やはり教育内容の文化性に対する確信以外にはない…(p.25)
・新聞は、速報性をラジオ、テレビにゆずっても、なお報道中心に編集するほかはない。新聞人は本質的に報道者である。しかし、ラジオ、テレビは、速報性をもちながらも、しかも報道が中心になることはない…放送人は…興行者にちかい。(p.30)
・…売っているものは「情報」…新聞人や放送人の活動の効果を、計量し確認することがむつかしいというのは、かれらのとりあつかう商品の、このような特殊性によるものである…(p.46)
・お布施の額を決定する要因は、ふたつあるとおもう。ひとつは、坊さんの格である…もうひとつは、檀家の格である…このふたつの格の交点において価格がきまる…「格」というのは、いわばそれぞれの存在の、社会的、公共的性格を相互にみとめあうということにほかならない…(p.60-62)
・情報はそれ自体で存在する。存在それ自体が情報である。それを情報としてうけとめるかどうかは、うけ手の問題である。うけ手の情報受信の問題である。(p.76)
・わたしは、現在の発展しつつある情報産業は、やがてきたるべき外胚葉産業の時代、つまり精神産業の時代の夜あけ現象だ…というふうにかんがえています。(p.134)
・わたしたち人間は、ある情報をえることによって、つぎにとるべき行動をきめる。情報が行動に影響をあたえるのである。(p.202)
・情報はあまねく存在する。世界そのものが情報である。(p.209)
・情報は、しばしば提供する側が金をだすのである。(p.261)
・情報を手にいれるためには、さきに金をはらわなければならない。(p.266)
・情報というものは、あってもなくてもよいものが大部分である…そのうちの少数の部分だけが、それをしっている人間にひじょうな利益をもたらすことがある。(p.272)

岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んで

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 心理学に関心のある方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・…アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます…われわれは原因論の住人であり続けるかぎり、一歩も前に進めません。(p.27-28)
アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。(p.29)
・自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである…(p.30)
・…われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている。(p.32)
・変わることの第一歩は、知ることにあります…答えとは、誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきもの…(p.40)
・「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」…(p.44)
・あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心をしているから…人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。(p.51-52)
アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは…「幸せになる勇気」が足りていないのです。(p.53)
・あなたがいま、いちばん最初にやるべきことはなにか。それは「いまのライフスタイルをやめる」という決心です。(p.54)
・…アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」…(p.56)
・なぜあなたは自分が嫌いなのか…あなたが他者から嫌われ、対人関係のなかで傷つくことを過剰に恐れているから…(p.68)
・…「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」…(p.71)
・…われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」…(p.76)
・誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいい…健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるものではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの…(p.92)
・いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値がある…(p.93)
・…権力争いを挑まれたときには、ぜったい乗ってはならない…(p.105)
・行動面の目標…①自立すること ②社会と調和して暮らせること…心理面の目標…①わたしには能力がある、という意識 ②人々はわたしの仲間である、という意識(p.110)
アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学です。(p.115)
・いちばんいけないのは、「このまま」の状態で立ち止まること…(p.117)
アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定します。(p.132)
・…自分の課題と他者の課題とを分離していく…他者の課題には踏み込まない…あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏む混むこと――あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること――によって引き起こされます。(p.140)
・自分を変えることはできるのは、自分しかいません。(p.143)
・…「自分の信じる最善の道を選ぶこと」…(p.147)
・他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。(p.150)
・…「自由とは、他者から嫌われることである」…他者の評価を気にかけず、他者からも嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。(p.162-163)
・…課題を分離することは、対人関係の出発点…(p.178)
・…対人関係のゴール…「共同体感覚」…他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること…(p.178-179)
・あなたは共同体の一部であって、中心ではない…(p.187)
・…「わたしはこの人になにを与えられるか?」…所属感とは、生まれながらに与えられるものではなく、自らの手で獲得していくもの…(p.188)
・いちばん大切なのは、他者を「評価」しない…(p.204)
・人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります…「人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる」。(p.205)
・あなたが始めるべきだ。(p.212)
・意識の上で対等であること、そして主張すべきは堂々と主張することが大切…(p.215)
・…「自己受容」と「他者信頼」、そして「他者貢献」…(p.226)
・…「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める…(p.228)
・…信頼することを恐れていたら、結局は誰とも深い関係を築くことはできない…(p.235)
・人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないことです。(p.275)
・「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」…(p.278)

タン,チャディー・メン『サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』を読んで

 

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

 

ビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・SIYは次の三つのステップから成る。
1 注意力のトレーニング
2 自己認識と自制
3 役に立つ心の習慣の創出(p.35)
・…情動的な能力は、練習の積み重ねで意識的に獲得できるのだ。(p.39)
・EQを伸ばす目的は、あなたが自分自身を最適化して、すぐにできる以上の水準でも機能することを助けることだ。(p.46)
・EQは大人になっても鍛えることができる。(p.48)
・EQのトレーニングはどこから始めればいいだろう?まず、注意力を鍛えることだ。(p.49)
・自分の体に働きかけるのには、とても大切な理由がふたつある。鮮明さと解像度だ。(p.53)
・体を高解像度で知覚する能力を育むと役立つのは、直観力を強められるからでもある。(p.55)
・…瞑想は心を鍛えて心的能力を伸ばそうとするようなものだ。(p.68)
・瞑想には科学との重要な共通点が少なくともひとつある。探求心を重視する点だ。瞑想では、探求心にふたつの側面がある。第一に、瞑想の多くは自己発見を目的とする…この探求心の第二の側面は、内面の範囲を超え、外の世界にまで及ぶ。(p.84)
・マインドフルネスは、さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力を与えてくれる技能…(p.92)
・マインドフルネスを自然に、そしてただちに取り込み始められる領域がふたつある。ひとつは、じっとしているときのマインドフルネスを活動中のマインドフルネスへと広げること。もうひとつは、自分に向けたマインドフルネスを他人に向けたマインドフルネスへと広げることだ。(p.94)
・マインドフルな会話のフォーマルな練習 この技能はリスニングとルーピングとディッピングという三つの部分から成ります。リスニングというのは、注意という贈り物を話し手に与えることです。ルーピングとは、相手の話をあなたがほんとうに聞いていたことを示し、それによって会話のループを完結させることです…ディッピングとは、自分自身と会話すること、耳にしている内容について自分がどう感じているかを知ることです。(p.107)
・マインドフルネスは運動と似ている…実践して初めて恩恵が得られる。(p.112)
・私たちは執着と嫌悪を捨てることで、捨てる心を完全に採用でき、人生をテクニカラーで細部まで十分経験することも可能になる。(p.171)
・…モチベーションを高めるための三つの練習…
1 整合性――自分の仕事を自分の価値観や崇高な目標と整合させる
2 想像――自分にとって望ましい未来を思い描く
3 回復力――自分の行く手に待ち受ける障害を克服する能力(p.205)