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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

朝日新聞社広告局 編『仕事力』を読んで

 

仕事力

仕事力

 

 すべてのビジネスパーソンにおすすめの一冊です。以下に心に響いた箇所を引用します。

大前研一
・どんな仕事からも必ず学ぶべきことがある。だから様々な体験を自分に滋養として与えてやるほうがいい。(p.11)

・与えられた仕事は、文句をつけたり拒んだりするべきではない。すべてはチャンスだ…自分は必ずノウハウを手にしてやる、と心に決めて取りかかっていけばいい。できればこの仕事からは、これとこれを学べたと分析して文字に残しておくことをすすめたい。給料をもらって自分の能力を高めているのだと認識するために。(p.12)

・就職試験のそのときから、私を入れてもらえるなら、御社のこういう状況に対してこんな仕事をしたいと考えを述べる。外から調査する方法はいくらでもあるのだから、外部の視点で積極的な発言をすることだ…うちの会社に対して、そんな見方もあったのかと提言できる人に来て欲しいと思う。仮説をきちんと立てられるか否かは、能力を見極める上で重要なポイントだ。希望の会社に入れたら1、2ヵ月のうちに仮説を文章にする。なぜなら3ヵ月たつと外部の人間の視点が消え、前から社内にいた人と同じ考えに染まるからだ…インサイダーになってしまう前に、外からの提言を文章に残しておくべきだ…起承転結のメモに残せば蓄積できるし、これが絶対何かに使えるようになる。知的に怠惰にならないことが最も大切なことだ。(p.15-16)

・とくに転職を考えていないとしても、普段の仕事のやり方、考え方を能力として説明できる方向に振っていくべきだと思う…この分野の、この業務を何年で達成した、といった、他社の人間が見てもはっきりと何の仕事がどこまでできるのか能力の全体像が?めるように記述してみる。常に、自分のやる仕事を文章化して棚卸しする。さらに3年後、5年後と能力のレパートリーを確実に増やすことだ。(p.18)

朝倉摂
・自分の持てる力をすべて注ぎ込むこと、それが仕事をするということだと思います。いま、目の前にあるこの仕事をするために、今日までの自分の経験や努力はあったのだと、精神を絞り込んでいく、尖らせていく。(p.29-30)

・あの人は運がいい、チャンスをつかむのがうまいと思えることがありますか。でもそれはしっかり仕事を続けている人に訪れるものですね…ではチャンスって何か。互いに求め合う力じゃないかと思います…その選択肢の中に自分が入るには、私自身の仕事が見えていなくてはならない。同時にチャンスが巡ってきたときに、それを生かす力を備えていなければならない。(p.37)

安藤忠雄
・仕事をするというのは生涯をかけて自分の可能性を探していくことです…可能性は自分で探すのです…自分が何に惹かれているのか寝ずに考えて欲しいと思います…若いうちは迷うものなのです。常に意志をもって、切り開かなければなりません。楽な道などないのです…本気で取り組めば、面白いことや感動することが必ず出てくる。大切なのは、進路や自分の将来で迷っても、人に判断を頼らないで、苦しくても自分で考え抜くこと。(p.45-46)

・仕事をして生きていくというのは緊張感を持続させること。ひとついい仕事をすると、次の仕事につながっていきますが、ここで安心せず、転ばず、緊張感を保ち続けられるかどうかが問われます…体力の維持もきちんと考えなければなりません。健康で、身軽でいる必要がある。(p.48)

・経営でも政治でも、リーダーだけが欠落しているのが今の日本です…リーダーというのは、想像力があって、目標をはっきり掲げられる人がなるべきものだし、それは年齢や地位や権力とは関係ないものです…成すべきことを明確につかみ、はっきりと目標を理解し、それに向けて自分自身が全力疾走する人が必要だし、その人こそリーダーとして先頭を走り続けなければならない…良い仕事をするぞ、責任ある仕事をするぞと決心して、本気で前を行くリーダーにこそ人はついていくものです…明確な考えや強い意志は必ず仲間に伝わります。(p.52)

福原義春
・ひとつの価値観しか持てない硬直した人間にならないために、A面に仕事、B面に趣味でも社会奉仕でも持って生きていって欲しい…両面の厚みを持つ生き方が仕事人としての底力になると言いたいのです。あなたが育ててきたB面が、複眼的な価値観となって企業をも支えていくことになるからです。(p.62)

・自分の仕事を見込んでくれた、その期待に応えようとする意気込み。昨日よりさらにいいものを作ろうとする気持ち。それが職人かたぎであり、プロの仕事です。(p.65)

・…自分にできることは何なのか。自分の仕事、自分の才能とは何か。突き詰めて考え、それを世の中に返していこうとする姿勢が大切だと思います。(p.66)

・この会社は何を目的として創業されたのか。社会にどんな役目を果たしているか。その一員である自分のどのような能力が、会社を通して役立っていくのか。心を注ぐべき点はどこなのか。仕事の先にある社会に思いを馳せることは、結局、あなたを支えることになる。そういう視点で、今日の仕事に取り組むとまず隣席の同僚に伝わり、やがて部内も変わります。愚痴をこぼす前に動くことです。(p.69)

鈴木敏文
・今日は何が変わったか、新しい発見はあるか、それをどう生かせるか。ほんの小さな事でも時代に向き合う気持ちが支えです。毎日が瀬戸際だと自分を追い込んでいくしかない。(p.92-93)

・私たちの競争相手は競合他社ではないし、他業種でもない。それはただ一つ、時代の変化です。その中でめまぐるしく変わるお客さまのニーズにどう対応していくか。自分の目で変化をどう見極められるか。それに尽きると思います…そのためには相手の立場になるしかありません…時代が動くということは、その動いた分だけ新しいニーズが生じているということ。あなたが頑に自分の価値観にしがみついてその場から動かずにいるなら、その分のズレが起きているのです。(p.95-96)

佐々木毅
・...気になること、今ここで形にできないけれど志していること、そういう個人の思いを自分だけで考えぬく習慣が、現代の日本人には必要だと思います。組織の中でその考え方が異端であるかもしれない。まったく認知されないかもしれない。しかしそれは、別の角度で何かが見えていることでもある。分からないこと、消化できないことの中に潜む深さを放り出さないで欲しい。(p.117)

稲盛和夫
・仕事に就くというのは、どのような状況であっても、あなた自身を試すことになるものです…まず自分を無にするところからすべてを始めなければなりません。(p.139)

・何かに失敗したら、ゼロから歩き始めればいいのです。あれもなくした、これもなくしたと未練を持っても仕方がない。いつでもこの体で、両の足で立ち上がって歩く。決して、それを忘れてはなりません。(p.140)

・何もかもが順調に右肩上がりで階段を上っていく仕事などないものだと思ってください。成功しているときは慢心せずそれを次にどうつなげるかという試練であり、災難に遭ったら人を恨まず体裁も常識も打ち捨てて窮地を乗り切る試練だと考える。人はそうやって自分を磨いていくしかないのですね。(p.141)

・仕事は苦しいものですし、人生も苦しいものですが、その苦しさを乗り越え、どんな仕事でも喜んで引き受けてください。やりたくない仕事も、意に沿わない仕事も、あなたを磨き強くする力を秘めているからです。(p.142)

・…どんな仕事であれ、それに打ち込めば、必ず人を磨くことになります。その仕事が好きで生涯をかけて続けたいと願う若い人たちが、真っすぐためらわず進んでいけるように、周囲の大人たちは心するべきではないでしょうか。(p.144)

・仕事では思わぬことが起きるのは当然です。その上で「こうありたい」「こうでなければならない」と自分の魂の奥底からほとばしり出る夢へ向かって進んでください。そして、必ずできると信じること。人間は信じていないもののために努力することはできないのです。(p.145)

・…普通の能力しかない私たちが成功できる方程式があります。「人生の結果」=「考え方」X「熱意」X「能力」。「熱意」も「能力」も人それぞれ0点から100点までさまざまですが、これを掛け合わせて考えます。飛びぬけた「能力」がなくても情熱を燃やして努力する人は、ただ生まれながらの「能力」に慢心する人間よりいい仕事が成し遂げられます。そして三つ目の要素である「考え方」は、どういう心構えで生き、仕事をするかという事を表しているのですが、これはマイナス100点からプラス100点までの幅がある。嫉妬や恨み、憎しみといったマイナスの感情にとらわれている人間は、そこに「能力」と「熱意」が掛け合わされてとんでもない負の方向に大きなエネルギーを向けてしまう…仕事はまさに、幸せな結果に向けて一生懸命に続けていくべきもの。成功するためには、目の前の利に走ったり、心に照らして正しくないと思う仕事に、生まれ持った能力や熱意を注いではならないのです。(p.146-148)

・...成功を収める企業人に必ず共通しているのは、「利他」の心をいつも内に秘めているということでした…「利他」の心とは、人を思いやる心。自分だけの利益を考えるのではなく、自己犠牲を払ってでも相手に尽くそうという、人間として最も尊く美しい心です…一つの企業とか個人の利害得失を超えて、もっと広く高く、人間にとって、世の中にとって何が良いことなのかを考える生き方です。利益はそのあとからついてきます。(p.148-149)

柳井正
・現在の自分のポジションは何を求められているのか。ここでさらに自分にできることは何なのか。そのようにして自ら仕事を作り出す意欲のない人に明日の居場所はないでしょう。(p.207)

・早く決めて、スピードを持って動く、働く。理屈を言ったり、言い訳を考えたりしている時間をよりよい仕事に向けて欲しいと思う。どうすればうまくいくのか、一日一日徹底的に考えて足を動かしていくことです。あなたは最終的にどういう人生を送りたいですか。20年後、30年後の自分の姿を思い描いてみたとき、そのために今日は何をするべきなのかと発想してみてください。やはり突き詰めるという作業が大切だと思います。(p.213-214)