みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』を読んで
仕事をしていくうえで、新たな気づきを与えてくれる一冊です。以下に心に響いた箇所を引用します。
・「…流行るかどうかをただ待つのではなく、こちらから仕掛けていこう」…そのためには「ブーム」を起こすことが必要…(p.4-5)
・…肝心なのは…我を忘れて夢中になって取り組んでみることです。(p.6)
・あらゆる「ない仕事」に共通することですが、なかったものに名前をつけた後は、「自分を洗脳」して「無駄な努力」をしなければなりません…興味の対象となるものを、大量に集め始めます。好きだから買うのではなく、買って圧倒的な量が集まってきたから好きになるという戦略です…次にすることは「発表」です。収集しただけではただのコレクターです。それを書籍やイベントに昇華させて、初めて「仕事」になります…ここで必要なのが「接待」です。(p.18-23)
・この次に大きなブームへの転換期となるのは、「誤解」され始めたときです。意外と思われるかもしれませんが、それがブームの正体でもあります。(p.28)
・…すべての「ない仕事」に共通しているのは、最初は怪訝に思われたり、当事者に嫌がられたり、怒られたりすることもある…(p.30-31)
・私がインターネットをいちばんよくやるのは、「出てこない言葉」を探すことです…私の場合はこれから世に出したいもの、そのネーミングなどが、まだ誰も手を出していないものかどうかを確認するために検索するのです…自分で新たな土俵=ジャンルを生み出せば、自分以外の誰も博士になれないわけです。(p.40-42)
・…最悪の事態に、実はチャンスが転がっている…(p.47)
・…無駄な作業が、逆に知識を豊かにしてくれた…(p.57)
・ひとつのものに夢中になると、自然とそこから派生するものも頭のどこかにストックされていき、それが新しい仕事に繋がっていく...(p.60)
・ブームになるものはかなりの確率で、言葉が略されています…つまり、「約められる」ことが流行のルールとも言えます。(p.72)
・どれだけ面白いことを考えても、人に知られなければ仕事ではありません。(p.82)
・異能戦士が横並びで集まる。それが成功の秘訣なのです。(p.91)
・仕事を得るためには、そのときすぐに結果が出なくても、いつまでも飽きずに言い続けることが大切なのです。(p.97)
・…「ない仕事」とは、依頼もないのに勝手にやった仕事のことなのです。(p.125)
・不自然なことをやり続けるためには「飽きないふりをする」ことも大切です。(p.134)
・…仕事を得るには不安そうに見えるほうがいいのです。(p.138)
・流行っているものは、いずれ流行らなくなります。(p.154)
・「面接=接待」(p.154)
・…他人と同じことをしていては駄目だ…なぜかというと、つまらないからです。皆と同じ人気職種を目指し、同じ地位を目指すのは、競争率も高いし、しんどいじゃないですか。それよりも、人がやっていないことを見つけて達成するほうが、楽しいじゃありませんか。(p.173-174)