Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

酒井聡樹『100ページの文章術――わかりやすい文章の書き方のすべてがここに』を読んで

 

100ページの文章術 ?わかりやすい文章の書き方のすべてがここに?

100ページの文章術 ?わかりやすい文章の書き方のすべてがここに?

 

 文章を書く必要があるすべての人におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・…読者をその気にさせるためには、読者にとって有益な文章を書くことである。それだけではなく、わかりやすい文章をかくことである。(p.2)

・文章の理解とは、自分の持っている知識を使って、筋の通った解釈を作り上げること…(p.3)

・…どのような文章がわかりやすいのか…それは、読者が情報整理をしやすいことである…情報整理をしやすい文章であるためには、

  1. 作業記憶に負担がかからない
  2. 情報受け入れの準備がしやすい

ことが大切である。(p.8)

文章の構造がそのまま話題の構造になっていれば、読者は情報を整理しやすいのだ。(p.21)

・…一文に一情報…(p.25)

文章全体としてわかりやすくする術

■1.無駄な情報を削る

■2.一度に一つの話題だけを扱う

 2.1.一つの章では一つの大きな話題だけを扱う

 2.2.一つの段落では一つの話題だけを扱う

■3.何の話をするのかを前もって知らせる

 3.1.見出しをつける

 3.2.章・段落の冒頭で、扱う話題または扱う話題と回答を明示する

 3.3.回答の概要を述べてから細部の説明に入る

 3.4.次に来る文の位置づけを教える

■4.原則として、前の文の要素を次の文の話題とする

■5.読者が待っている情報を与える

■6.読者が知らないであろうことは説明する

■7.重要なことがらから述べる(p.29)

骨格の練り方

  1. 回答を決める。一つとは限らない。複数ある場合もある。
  2. 扱う話題を決める。これは一つだけである。
  3. 回答に論理的に結びつく一連の主張を並べる。論の組み立てである。ただし、「回答=説明」の場合は論の組み立ては存在しない。
  4. 扱う話題の上に何らかの主張をおいてもよい。それは前情報となる。
  5. 回答の下に何らかの主張をおいてもよい。それは補足展開となる。
  6. 論の組み立て・回答に、必要に応じて、複数の主張を統合する「小話題」をおく。その小話題の下、いくつかのことを述べる場合である。(p.30)

・複数の話題が入り込んでいないかどうかを見分けるコツは、その段落の初めの方の文と終わりの方の文とを読み比べることである。(p.49)

・読者が知らないであろうことは前もって説明しておく必要がある…

1.こうした説明は通常は前情報において行う…

2.…文章の目的に沿って、必要かつ十分な説明をしないといけない。

3.…その文章の読者を想定することが当然のこと必要となる…

4.読者が持っているはずの知識の説明は不要である…(p.64-65)

一つ一つの文をわかりやすくする術

1)情報を絞って、一文に一情報にする。

2)その分の重要な要素を先にする。

3)修飾関係が不明確になっていたら、以下のどちらかを行う。

 ・テンをうつ。

 ・語順の原則を損なわない範囲で語順を替える。

4)修飾語と被修飾語とを直結させて、係り受けが正しいかどうかを確認する。

5)言葉のまとまりを捉えにくい部分があったら、漢字とカナの混ぜ方を工夫する。(p.68)

・わかりにくい文を書いてしまう最大の原因は、推敲をおろそかにしてしまうこと…(p.69)

文は「作る」ものである…わかりやすい文をつくるためには試行錯誤が不可欠である。(p.69)

・その情報が本当に必要かどうかの判断基準…

その文の扱う話題・主張を形づくるのに必要である。(p.73)

・なぜ、短い修飾語が先にあると修飾関係を見つけにくいのか。それは、短い修飾語を、それに続く長い修飾語の一部と捉えてしまうため…(p.83)