Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

向山洋一『子供を動かす法則』を読んで

 

子供を動かす法則 (教育新書 41)

子供を動かす法則 (教育新書 41)

 

 教師、特に小学校教師の方にオススメの一冊です。以下に重要と思われる箇所を引用します。

子供を動かす法則

最後の行動まで示してから、子供を動かせ…

五つの補足

(1)何をするのか端的に説明せよ。

(2)どれだけやるのか具体的に示せ。

(3)終わったら何をするのか指示せよ。

(4)質問は一通り説明してから受けよ。

(5)個別の場面をとりあげてほめよ。(p.15-16)

 

・評価をするとは、まず、良いところを見てあげることだ。それをほめてやることだ。ほめてほめてほめまくるくらい、良いところを見ていてやることだ。それから、悪いところを叱ればいい。自分の良いところを見つけてくれる教師のいうことなら、子供は心から従うのである。(p.22)

・…「教師が子供集団を動かす三原則」…

(1)やることを示せ。

(2)やり方を決めろ。

(3)最後までやり通せ…

第一原則の三つの技能

(1)目標場面を描ける…

(2)目標を具体的にしぼり込める。

(3)全員の子供のものにできる…

第二原則の三つの技能

(1)仕事の内容を明確にする。

(2)誰がやるのかを明確にする。

(3)いつやるのかを明確にする…

言って聞かせ、やってみせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ…

第三原則の三つの技能

(1)時々、進行状態を確かめる。

(2)前進した仕事をとりあげほめる。

(3)偶発の問題を即座に処理する。(p.29-36)

・原則は有効だが、一〇〇パーセントというわけにはいかない。やはり、「その場」「その場」で、使い方が微妙にちがってくる。この微修正できる力こそが、名人・達人なのである。(p.40)

・集団には「目的」があり、その目的を達成するために「しくみ」があり「ルール」がある…四月の始めは、この「しくみ」と「ルール」をつくる時期なのである…最低、次のことが配慮されなければならない。

Ⓐ今までの「ルール」とちがってないか。

…一つのルールを判断する時は今まではどうであったかをふまえなければならない。

Ⓑ教師の判断(ルール)の意味が語られているか。

…そうすることによってルールは子供たちの中で作用し守られていくのである。

Ⓒ学級内の全員に伝えられたか。

…全員に伝えられてこそルールとして作用するのである。(p.50-52)

・教師の判断・指示は一つの立法作用である。だから、次の二点が厳守されなければならない。

  • 教師の判断は全員に示せ。
  • 判断の根拠を説明せよ。(p.53-54)

・実践の場では「良いものを伸ばす」ということこそ、鉄則なのである。(p.57)

・教師が見落としがちなものに、「子供の世界の社会構造」がある…通例、弱肉強食の世界である…教師に対する反抗も、授業の乱れも、いじめも「弱肉強食の社会構造」を基盤として発生してくる…学級運営をするにあたっては、「弱肉強食の社会構造」をまず破壊しなければならない。(p.65-66)

・毎日、接していても、「いじめ」「差別のしくみ」は、見えてこないのだ。「休み時間誰と遊びましたか」という「一人ぼっちの子の調査」や、ソシオメトリックテストなどをすることによって、初めて見えてくるのである。(p.75-76)

・筆箱は表情を持っているのである。(p.78)

・子供を動かすのは…相手に対する深い理解を必要とする。(p.81)

・…箸の持ち方は、非行問題を語る時の一つのメルクマールである。(p.85)

・次の三つのことの中で一つでもあてはまれば、小学校教師としてはアマの教師である。

(1)二年生以上のクラスで開脚跳びが跳べない子が二名以上いる。(ただし、この二名はとは身障児を含む)

(2)研究授業を一回もやらない年がある。

(3)忘れ物の表を貼ったり、ほめるためのシールを与える。(p.88-89)

・三〇秒の自己紹介を魅力的にできない人は、多分、授業もつまらないと想像する。(p.111)

・休み時間に子供たちは多くのことを学ぶ。まさに、集団の中で、学ぶのである。(p.120)

・「教える」ということは、学校教育の中心である。だが「育てる」「養う」ということも忘れてはならない大切なことである。(p.125)

・…「人間は、批判や批難では、本当の所は動かすことはできない」…人を動かす秘訣は…みずから動きたくなる気持を起こさせること…「お粗末な方法には、常に好ましくない跳ね返りがつきものだ」…(p.154-155)

・「子供を動かす」上で大切なのは「子供も人間である」ということなのである。一人ひとりが、かけがえのない存在なのだということである。(p.160)

・「かけがえのない存在として教育する」とは、その子がなくてはならないということを実感させるということである。存在感を与えてやるということである。(p.164)

・「ポイントとなるべき一点を指導する技術」……を持つことはすべての教師に必要である。(p.187)