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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

田坂広志『仕事の報酬とは何か――人間成長をめざして』を読んで

 

仕事の報酬とは何か (PHP文庫)

仕事の報酬とは何か (PHP文庫)

 

 すべてのビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・…仕事には、実は「目に見えない報酬」がある…第一が、「能力」…第二が、「仕事」…第三が、「成長」…(p.12-14)

・…「報酬」というものには、二つの種類がある…一つは、「自ら求めて得るべき報酬」。一つは、「結果として与えられる報酬」…「収入」や「地位」…「結果として与えられる報酬」です…「能力」「仕事」「成長」というものは、「自ら求めて得るべき報酬」です。(p.16-17)

・部下に対して、気持ちを込めて、「腕を磨いたな」という言葉や、「力をつけたな」という言葉を、贈る。それが、上司として部下に贈ることのできる精一杯の報酬であり、最高の報酬である瞬間が、ある。(p.32)

・…「早く職業的能力を磨いて、早く経済的報酬に結びつけたい」という性急な心の姿勢に陥った瞬間に、我々は、その「職業的能力」を磨いていくために不可欠な「忍耐力」や「粘り強さ」を失ってしまう…そして、「少しでも早く、少しでも楽に」という安易な心に流されてしまうからです…いかなるスキルも、センスも、テクニックも、ノウハウも、仕事の現場での厳しい修練を通じて忍耐力を持って、粘り強く学んでいかないかぎり、決して、身につくことは、ない…「狭き門」より入れ。(p.36-39)

・最も高度な知的活動は、最も強靭な肉体に支えられる。(p.44)

・職場において、仕事の「スキル」を学ぶことのできる、優れた「師匠」を見つけること…「直伝」だからです…その「師匠」から、いったい何を学ぶか…第一は、「呼吸」です…「リズム感」と「バランス感覚」です…では、いかにして、「師匠」から、この「呼吸」を学ぶか…同じ部屋の「空気」を吸う…第二の基本は…「着眼」です…「反省」をするためです…一流のプロフェッショナルは、その高度な「スキル」を磨いていくために、必ず、「経験」の後の「反省」を行っています…何に着目し、何を問題とするか…ある意味での「見識」であり、「智恵」なのです…第三の基本は…「心得」です…(p.53-72)

・師匠とは、与えられるものではない。自身が、自ら見つけ出すものです…自身の心が、本当に謙虚であるならば、周りに「師匠」と仰ぐべき人物は、必ず、いる…周りに「師匠」を見出そうとするとき…一つの心得があります…「一芸」を学ぶ…「反面教師」として学ぶ…他人の中にある「欠点」は、必ず、自分の中にも、ある…「自らの心の姿勢」を見つめ直すことによってすでに傍らにいる「師匠」に気がつく…問われているのは、「自らの心の姿勢」。(p.79-90)

・我々が、仕事を通じて創り上げ、顧客に提供しているものは、単なる「商品」ではない。それは「作品」である。(p.99)

・我々が仕事を通じて残すものは、実は、「作品」ではありません。「共同作品」です。それは、その仕事に取り組む多くの仲間と共に創り上げる「共同作品」なのです…では、その「共同作品」を創り出すためには、何が求められるか。「共感」です。それは、仲間との「共感」です…どうすれば、我々は、仲間との「共感」を生み出していけるのか。「共感する」ことです。他の誰でもない、自らが、仲間に「共感する」ことです。(p.109-116)

・…素晴らしい「共同作品」を創り出すためには…もう一つ大切なことがあります…「志」です…その仕事の彼方に、何を見つめているか。そのことが、我々の「志」を定めるのです。(p.120-126)

・…「人間としての成長」とは何か…「心の世界に処する力」…一つは「心の世界を感じる力」、一つは「心の世界に働きかける力」です。では「心の世界」とは何か…「自分の心の世界」「相手の心の世界」「人間集団の心の世界」…自分の心の世界を、変える…「人間の心」と格闘することです…相手の心と正対し、相手の心を理解しようとすることです。そして相手に心を伝えようとすることです。そのとき、そこには、「心の格闘」とでも呼ぶべきものが生まれます。その「格闘」をすることです(p.129-146)