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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

谷沢永一・渡部昇一『上に立つ者の心得――『貞観政要』に学ぶ』を読んで

 

上に立つ者の心得―『貞観政要』に学ぶ

上に立つ者の心得―『貞観政要』に学ぶ

 

 経営者・幹部・役職者の方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

「善を出せば栄え、悪を出せば滅びる」(善を行う者は、その幸福を受ける年月が長く、悪を行う者は、その寿命が短い)――太宗(p.20)

・当時は貴族社会ですから、帝が贅沢をしたらその下の貴族が贅沢をする。帝王と貴族が贅沢をすれば、そのツケは庶民にまわってくる。だから帝王は贅沢をしてはいけない…(p.48)

・…「良い歴史書というのは善も悪も隠さずに書いているから、悪をこらし善を勧めるのに役立つ」…(p.59)

「其の身を陥るる者は、皆、財利を貪冒するが為めなり」(自分を災厄に陥れるのはすべて財産や利益を深く貪ろうとするからである)――太宗(p.74)

・…「昔からの王様を見ていると、国が危ないようなときは賢い家来を使い、その忠言も聞くけれども、安楽になると必ず心が緩んで怠るようになります。」…安楽のときほど大いに警戒する必要がある…(p.87)

・…病気は治り際が大切であって、そこで油断してやってはいけないことをやると命を落とすこともある。国を治めるのも同じで、天下が安泰のときにこそ、ますます慎まなければいけない。安泰になったからといって奢ると一挙に崩れることがある…(p.92)

自分がどういう人間であるか見ようと思ったら鏡を用いる。君主が自分の過失を知ろうと思えば必ず忠義な家来が必要だ(p.110)

・親戚であっても特別扱いしない…(p.122)

「木、縄に従えば即ち正しく、君、諫に従えば即ち聖なり」(どんなに曲がった木でも墨縄に従って切ればまっすぐになるし、どんな君主であっても、諫言を呈する家臣に従えば聖なる君主になれるものです)――王珪(p.150)

・…君子の意見のみならず、事情をよく知っている専門家や現場の意見を絶えず聞く姿勢が重要なんですね。(p.157)

・…順境にいると諫言に積極的に耳を貸す姿勢がなくなってくる…(p.162)

・...いかなるときにも自らを慎むことを忘れてはならない…(p.212)

・第一には、自分の配下が告げる悪口に重きを置くな…第二には自分を諫めてくれる者を大事にしろ。それから第三には自分を支えてくれた手柄のあった者を優遇しろ。(p.214)