Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

ちきりん『マーケット感覚を身につけよう――「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』を読んで

 

 これからの人生を歩んでいくうえで読むべき一冊です。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・...何かについて考えるとき、そこには、ふたつの大きく異なるアプローチがあるということです。ひとつは、場合分けをしながら、一歩一歩順を追って論理的に考えていく方法、そしてもうひとつが、マーケット感覚をフルに活用し、リアルな現場をイメージしながら考える方法です。(p.10)
・マーケット=市場とは、
 ・不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、
 ・お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、
 ・価値を交換する場所(p.16)
・【市場の構造を理解するための要素】
①取引される価値
②買い手=需要者(価値を入手する人)
③売り手=供給者(価値を提供する人)
④取引条件(価格など)
...
【市場の動きを理解し、予測・利用するための要素】
⑤買い手と売り手が取引する動機
⑥それぞれの要素に起こりうる今後の変化
⑦市場の中で選ばれるための方法(p.20)
・身の回りの市場を見たときに、そこで取引されている価値は何なのか。それを理解できる能力=マーケット感覚が、これからは重要になるのです。(p.27)
・...クラウドソーシングという仕組みについて特筆すべきは、どんな仕事の需要が多く、どんな分野の供給が少ないか、といった情報が、すべての人に公開されているということです。これにより仕事を探している人は、「より高い報酬を得るためには、自分はどのようなスキルを身につければよいのか」、市場から直接学ぶことができます。(p.43)
・...市場化の進む社会におけるキャリア形成では、市場の動向をイチ早く見極めるためのマーケット感覚と、需給バランスの変化に合わせて自分のスキルや専門性をシフトするための柔軟性や決断力が、何より重要になるのです。(p.71)
・自分をどこで売るべきなのか、自分が高く売れる市場はどれなのか...市場の選択にこそ、マーケット感覚を働かせる必要があるのです。(p.94)
・私的援助にしろクラウドファンディングにしろ、資金調達に成功するには、「どんなストーリーを語れば、お金が集まりやすいか」と考えることが重要です。(p.99)
・...市場の状況がどう変わりつつあるのか、アンテナを高くして迅速に感じ取り、それに応じてどう動くべきか、自分自身で判断できるよう、自らのマーケット感覚を鍛える必要があるのです。(p.102)
・重要なのはノウハウや知識を覚えることではなく、過去に経験のない場面に遭遇したときにも、自分で判断できる独自の基準や肌感覚を持つことです。(p.106)
・...私たちの周りには、市場化されうる価値の素が、無限に存在しています。(p.114)
・特に、多すぎるほどのモノやサービスが溢れている先進的な消費大国においては、「誰かに選んでもらう価値」は、今後ますます重要になります。(p.119)
・これから重要になるのは、「自分は何を売っているのか」「何を買っているのか」について、意識的になることです。(p.120)
・書店は、本ではなく、「本を選んであげること」を商品にしたほうがいい...日本全体で、あなたの勧める本に千人のニーズがあれば、あなたは一流の本の目利きと呼ばれるのです。(p.122-124)
・自分の周りに、何か市場で求められている価値の素がないかと探し、それに気がつけるかどうか。(p.131)
・...「潜在的な価値に気づく能力」こそがマーケット感覚です...新たな価値を見いだすことができれば、新たな市場、そして大きな経済価値が生まれます。(p.143)
・...これから必要になるのは「感動させてくれる」「選んでくれる」といった、非伝統的な価値にも気づくことのできる能力です...自分の基準に基づき、プライシング(値付け)をしてみることです。(p.146-147)
・...大事なことは...「自分の価値基準に照らして妥当な値段か」ということです。(p.154)
・自分独自の価値基準を持ち、コスト側からではなく、需要者側からのプライシング能力を身につけること。その訓練こそが必要なのです。(p.159)
・マーケット感覚を身につけるためには...人間のインセンティブシステムについて、深い理解が必要です。その理解が、市場における需要者や供給者が何に基づき、次にどんな行動をとるのか、推測し、予測する力につながるからです。(p.167)
・...インセンティブシステムを理解するために大切なのが、自分の欲望と素直に向き合うことです。(p.172)
・...もうひとつ意識すべきことは、何らかの問題に直面したとき、「人間のインセンティブシステムに働きかけて、この問題を解決できないか?」と考えてみることです。(p.176)
・3つめのポイントは、「組織」と「市場」の意思決定スタイルの違いを理解し、組織に評価されるのではなく、市場に評価される方法を学ぶことです。(p.181)
・...「とりあえずやってみる」(p.194)
・マーケット感覚を鍛えるための4つめのポイントは、成功と失敗の関係を正しく理解することです。(p.198)
・何かを学ぶ際には、ふたつのステップを経ることが必要です。ひとつは、組織から学ぶこと、もうひとつが、市場から学ぶことです。組織からの学びには、学校に通って学ぶ方法と、会社に入って上司や先輩の指導を受け、研修に参加して学ぶという方法があります。一方、市場から学ぶ方法は「やってみて、失敗し(もしくは拒否され)、その失敗や経験から学ぶ」という形になります...成果を出すためには、「正しい方法を習い、反復練習で覚える」というステップと、「学んだことを実践し、現実的な環境下で成果が出せるよう経験を積む」というふたつのステップが必要です。(p.203)
・市場に向き合ってさえいれば、誰でも、そして何歳になっても率直なフィードバックが得られます...成功に不可欠なヒントを得るために、市場と向き合うのだと考えればよいのです。(p.209)
・マーケット感覚を身につけるための5つめのポイントは、環境には固有の「市場性レベル」があることを理解し、意識的に市場性の高い環境を選ぶということです。市場性の高い場所とは、需要者と供給者が価値を交換する現場や、人間のインセンティブシステムが直接的に働く場所、組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定方法が採用されている環境のことです...人はどんなときに、どんなモノに、いくらのお金を出すのか。そのお金と交換される価値はどんな価値で、それを欲しがる人のインセンティブシステムはどういう仕組みなのか。(p.214)
・...「専門性を身につけ、かつ変化する必要がある」のが、これからの世界です。(p.246)