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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

東口高志『「がん」では死なない「がん患者」――栄養障害が寿命を縮める』を読んで

 

「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書)
 

 がん治療に関わられている医療者、がん患者ならびにその家族におすすめの一冊。

以下に重要と思われる箇所の一例を引用します。

・…がん患者の死因を調べたデータでは、その8割近くががんそのものではなく、感染症で亡くなっているのです…免疫機能が低下しているからです。そして、免疫機能の低下は、栄養障害によってもたらされます…適切な栄養管理をすれば、栄養障害から脱し、免疫力も上がって、感染症で亡くなったりせずに済む…栄養管理は医療とみなされてこなかったからです。(p.13-15)
・がんは、栄養を入れようが入れまいが、大きくなるときは大きくなります。しかもがんは…栄養を集めながら大きくなっていきます。ものすごい勢いで身体から栄養が奪われるわけで、栄養を摂らなければ、あっという間に栄養障害に陥ってしまうのです。(p.16)
・…多いのはタンパク質と糖質、脂質という三大栄養素の欠乏による栄養障害です。中でも重要なのがタンパク質です…タンパク質が不足すると…筋肉量が減少します…筋肉量が減ると当然、歩けない、立てない、座れないといったことが起こり、やがて寝たきりになってしまいます…血液の中にあるタンパク質も減少します…免疫機能が落ち、傷の治りが遅くなり、臓器に障害が起こります...栄養障害は、ほぼすべての臓器に悪影響を与えます。(p.22-24)