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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

都築響一『圏外編集者』を読んで

 

圏外編集者

圏外編集者

 

 編集者を目指すからにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・…僕は本を作るのに事前の計画って立てたことがない。企画書もほとんど書いたことがない。おもしろそうだと感じたら、まずは取材をはじめてしまう。作る前から本の内容すべてを決めてしまうのは…ただ決められた行程をなぞっていくだけで、達成感はあるかもしれないけれど、得るものも、おもしろ味もあとに残りはしない。それに、すんなり計画が立てられるということは、だれかが先に調べた情報があるということ。その時点で、その企画は新しくないわけ。検索でたくさんヒットするというのは、僕にとってはすでに「負け」だから…だれも行ったことがない場所に行くとしたら、当然計画は立てられないし、先も見えない…だれも見たことがないものを目にすることができる。それがだれの真似でもないたびになる…まずは飛び込んでみるってこと。(p.10-11)
・本を作る上で重要なのは、技術じゃなくて、この本を作りたいという思いの強さだけだ。(p.11)
・「編集」は基本的に孤独な作業だ…最終的な判断はひとりの編集長が下すはず。だからこそ雑誌の個性が生まれてくる。逆に、そういう「編集長の顔」が見えない雑誌は、おもしろくない。(p.14)
・「通る企画」というのがどういうのかというと、みんなにわかる企画だ…「もうだれかがやったネタ」ということだから、二番煎じ以上のものになりっこない。取材は「おもしろいってわかってる」から行くんじゃない。「おもしろそう」だから行く…プロは「みんなでやる」じゃなくて、責任分担しなくちゃダメだ。(p.18-19)
・美術でも文学でも音楽でも、他人の評価ではなくて、自分でドアを開けてみないと、経験は積み上げられない。(p.23)
・…自分が体験しなかったら、おもしろがれるわけがない。自分で行かなきゃ。(p.31)
・…編集を学ぶヒントがどこかにあるとしたら、それは好きな本を見つけてじっくり読み込むしかないと思う。(p.32-33)
・何百冊も何千冊も買って部屋に積んだって、「読んだこともある」とか言ったって、素材を味わってなかったら、なにも身につかない。血肉にならない。編集者を目指すからって、ひとよりたくさん本を読む必要なんてない。それよりもはるかに大切なのは、100回読み返せる本を、何冊か持つこと。(p.34)
・…自分で調べて自分で探したら、それは失敗も多いけど、うまくいったときに喜びだって大きい。(p.55)