Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

神田昌典『全脳思考』を読んで

 

全脳思考

全脳思考

 

 思考力を高めたいビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・私の見解では、情報社会とは、情報を収集・整理することが付加価値となる社会。それに対して知識社会とは、収集・整理された情報から生み出された新しい気づき・アイデアを実際に行動に移すことが付加価値となる社会だ。(p.28)
・第一のジレンマは、知識社会においては、情報が整理しやすい市場はそれだけで魅力に乏しいということだ。フレームワークで市場分析ができるということは、その市場には複数のライバル企業がすでに存在しているということ…知識社会では、購入前にネットで情報検索されることがほとんどであり、比較される商品は価格競争に巻き込まれ、利益は限りなくゼロに近づいていくからだ。第二のジレンマは、フレームワークを使う分析により、発想に旧来の枠をはめてしまいかねないことだ。(p.55-56)
・知識社会で付加価値を生んでいくためには、多様な視点を統合する深い認識を得て、行動へと繋げられる一連の思考プロセスが必要である。(p.79)
・検索されなければ、あなたの事業は存在しない、ということだ…「理想的には検索トップ五位で、確実なラインで言えば、トップ一〇位。一五位以下では、あなたは存在していないも同じです…重要なことは、今まで取引したことがない会社について、買い手は他のメディアによって注意を引かれることはあっても、実際に購入しようと興味を高める際には、ネット検索による情報入手を始めるということだ…「本当に信頼できるのか」「自分に合っているのか」を確認してから最終判断を下すのだ。つまり、真実の瞬間は、「検索」にある。(p.94-95)
・〔指名検索を促し、行動に向かいまでの三つの鍵〕
●問いとしてのネーミング(TITLE)
●物語の扉を開けるタグライン(TAGLINE)
●答えとしてのストーリー(STORY)(p.102)
・話題が広がっていくために必要なのは、まずインフルエンサーが話しやすい内容だ…新鮮なネタとは何か…「○○って知ってる?」という問いかけだ…○○の部分に商品名・企業名が入り、しかもそのネーミングが相手にとっても面白い話に展開するとき、その商品・企業の影響力が広がっていくのである。(p.104-105)
・…誰も知らない言葉の背景がわかったとき、一気に浸透する…ただしネーミングだけだと、あまりにも短く、意味がわからなすぎる…その言葉の背景を短文で表現したものが、タグラインとなる。(p.106-107)
・営業せずとも、個客が集まる事業に九通するのは…そこにリアルな物語が感じられる点だ…大きな世界観に突き動かされた結果として、現在進行中で紡がれている物語である。(p.112)
・…自分らしさを追求し、本当の自分になるためには…重要になるのが物語なのだ。なぜなら物語は、その主人公に自分を投影することによって、主人公と同じ成長を体験することができるからだ。(p.116)
・…企業が歩んでいる道と、地球全体が歩まなければならない道が一致すると、その企業は実に多くの人に共感されることになる。(p.119)
・企業の社会に対する姿勢を、説得力ある、一貫性ある物語にまで昇華すること…重要なのは、真に青臭い理想を語り、実行しつづける経営者でなければ、利益も生みにくい時代にようやくなってきたということである。(p.120)
・大切なことは、すぐに物語の世界に入り込めることである。(p.122)
・…商品情報は、営業マンにコンタクトするよりも、ネットで調べたほうが格段に詳細な情報が得られるのだ。(p.124)
・情報流通を自社に有利になるようコントロールするには、どうすればいいのか?まず検討していただきたいのが、動画コンテンツの流通である…購入判断に必要な情報がまとまっている映像があれば、一気に影響力は高められる…まずは、今までの提案の中身をより良質なコンテンツにレベルアップし、セミナーを開催する。そのセミナーを映像に収録・編集して、自社のウェブサイトや動画サイトにアップしておく…今までの一対一の提案営業を、一体一〇〇のセミナー営業に切り替えることができるからである。そしてセミナーに集まった見込み客に対して、その後、購入意欲の高さに応じて個別営業をかけたり、ニュースレターやイベント案内で継続的に営業したりすれば、全体としての営業精度を飛躍的に高めることができる。また、そのセミナーを映像化すれば、一対一〇〇〇の営業も可能になる。動画サイトにアップしておけば、見込み客はいつでも、あなたのプレゼンテーションを目にすることができる。しかもセミナー内容を書籍として出版した場合には、営業マンが先生と呼ばれることになり、営業をかけるたびに受講料が発生していく可能性がある…次に検討したいのが、購入判断のための、信頼性が高く、権威ある情報の発信である…ひとつは、専門家の意見を聞くということだ…もうひとつは、専門家を集めるのではなく、専門家を養成してしまう方法である…知識社会においては情報を効果的に流通させるために、知識を体系化して伝える力が買い手に対する大きな影響力を及ぼす。そこで信頼性が高い購入判断基準をわかりやすく教えられる学習コンテンツを、どれだけ良質につくり込めるかがポイントになってくる。(p.126-131)
・顧客は、商品の利用を通して、今度は自分自身の個人的な物語を展開していく。その結果、メインストーリーに関連した、個客一人ひとりのサブエピソードが生まれるようになる。(p.132)

1. 知識社会において、購入を判断する真実の瞬間には検索がある。
2. 収益をあげるためには、指名検索されるような事業でなければならない。そのためには記憶に残るネーミングが重要となる。
3. ネーミングは、その背景にある物語を「答え」として引き出す「問い」である。
4. 会社や商品が持つ物語は、買い手が自己投影できる内容でなければならない。
5. 企業は、自己投影した顧客がサブエピソードを共有する場を用意しなければならない。
6. その「場」に繰り返し触れた新たな買い手は、購入に向けて機が熟したときには、衝動的に指名検索することになる。(p.135-136)
・結果の違いは、種が降りてくるかどうかではなく、準備を整えているかどうかで決まるのだ。(p.143)