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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

菊池省三・吉崎エイジーニョ『学級崩壊立て直し請負人――大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命』を読んで

 

学級崩壊立て直し請負人: 大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命

学級崩壊立て直し請負人: 大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命

 

 教師の方ならびに子どもをもつ保護者の方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・学級崩壊というものには、様々な種類がある。子どもたちが表立って大暴れするような崩壊の仕方から、冷戦のように静かに崩壊している状況まで。(p.15)
・状況を変えることにあります、現実を認識し、変えること。変われますし、変わるしかないのです。(p.16)
・学級の仲間を知ろうとしない。知る方法もないから学級崩壊・いじめへと向かう状況になっている。これを解決するには、“言葉”しかない。(p.17)
・…その子のいいところを誉める。とにかく誉める。(p.18)
・言葉を使うためには、話すほかに書くことも必要です。また、子どもと一対一のやりとりも行いたい。そのために、「成長ノート」という取り組みも行っています。(p.19-20)
・出会う前、そして出会うときは、とても大切なタイミングです。(p.25)
・そもそもの発端は親にあります…社会状況が生んだ親の状況です…「孤立した親」。情報から孤立してしまっている…何が問題かというと、「情報が得られる環境にない」ということ。道徳観念であったり、倫理意識であったり、大切なことを伝えられる機会がない…親の情報不足が、余裕のなさを招く。だから、言葉の力がない。褒める力もない。(p.41-42)
・夢を持つことは大切。でも具体的に、より詳細にどう育てるのかという目標、意識をもたずに子育てをしている。(p.44)
・…「群れるな、集団になれ」…(p.53)
・今の教師の最大の問題は、子どもたちに「押されてしまっている」ことです。文字通り、バラバラな子どもたちをまとめきれず、押されている。その状況を作ってしまう原因に「厳しさ一方で怒り続ける」という点があります。最初から衝突するようなやりかたをしている。(p.55)
・今の子どもに合わせなきゃならない。今の子どもに合わせて技を増やしていかないと。少しずつ対応力をつけて、一方通行にならないようにやらなければならないのです。(p.57)
・ではなぜこの「公」が失われてしまったのでしょうか。それはずばり「父性の喪失」が起きているからです…大人の「外の社会に向かっていく意識を教える」という機能が弱くなりすぎているということ。(p.64)
・…今も昔も変わるべきではない考え=不変を今一度、思い出すことが必要な状況になっています。(p.67)
・公の喪失のために生まれる最大の弊害が「コミュニケーション能力の欠如」です…これによりお互いを知らない状況が生まれる。お互いを知る方法も知らない…「子どもが安心できない」、そして「自信が持てない」という状況が発生しています…安心と自信がないから、自分の意見・考え・感情・主張を相手に伝えられない。また、相手のそれらを受け入れられない。(p.67-68)
・特に私が問題視しているのは「読む力」の欠如です。文章が読めない。読み解けない。これによって、あらゆるものが「読めなく」なっている。先を読む。時代を読む。場を読む。空気を読む。相手を読む。読めないから、自己中心・わがままになっている。他者とのかかわりの中で、自分を伝えられない。だから自信が持てない。すると相手を攻撃することで自分を守らないといけなくなる。一方で、コミュニケーション能力があると相手を理解できる。そして自分自身をふり返ることができるから、学級崩壊やいじめは減っていきます。(p.69-70)
・このリセットという作業は、とても重要なステップです…そこまで悪かったことは忘れ、よかったことを伸ばそうと説く。(p.82)
・最も力を入れて取り組むべきは「学級目標を立てること」。(p.86)
・子どもたちには誰でも「誉められたい」という思いがある。そこを刺激すると、みんなのやる気が上がる。するともっと褒められたい、喜びたいという感情が生まれる。(p.90)
・褒める、ということは、言い換えれば「価値付け」「意味づけ」をしてあげるということ。一見、意味の無いようなことでもそれを積み重ねていくと、公につながっていく。(p.93)
・話すこととは違う、書くことの特徴とは何か。それはより「自分との対話」が深まるということです…書く力が伸びることで、本来あるべき「読む力…」も伸びてくる。(p.99)
・…書く・話すは必ずセットで教える…(p.101)
・教育とは急いではならない。(p.114)
・軸は三つ、少なくとも一つあればいい。(p.122)
・…「我慢が必要」…(p.123)
・怒るとは、「自分中心の感情で相手に接すること」。叱るとは、「相手の存在を認め成長を願って強く意見すること」。(p.134)