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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

千葉雅也『別のしかたで――ツイッター哲学』を読んで

 

別のしかたで:ツイッター哲学

別のしかたで:ツイッター哲学

 

 哲学に興味のある方におすすめの一冊。以下に心に響いた箇所を引用します。

・議論を膨らませるのではなく、減算的に仕上げること。(p.11)
・大昔に、中島隆博先生からの論文指導で、いい論文の条件として、「書き手の身ぶりがあるのがいい、後ろに回り込んだり、待ち伏せしたり、よけたり、待機したり、速度を変えたり……」というようなアドバイスを頂いたのを覚えている。(p.16)
・僕の経験から言って、他人は、文・論旨の飛躍に対して、書いている本人が思っているところとは、違うところに反応するものである。だから、書いている最中に、「ここの飛躍を難じられるかもしれない」などと神経質にならない方がよい。(p.25)
・先行研究は読まなくてはいけない。が、アイデアが固まるまでは、読みすぎるな。(p.44)
・…「いいか、博論を書くにはだな、自分が世界の中心にいると思え」。(p.51)
・学力が伸び悩んでいて、かつノートがとてもキレイという人がいたら、ノートをもっと雑にしたらどうだろうか、とアドバイスしたい。ノートをきれいにするという余分な「強迫性」が、柔軟な思考力の成長を妨げている可能性が少なからずあると思う。(p.53)
・諸々の先行研究をふまえた結果、僕の議論、これで大丈夫だなと思えてきた。先行研究の既定路線に乗っているということではなく、しっかり外れているという意味で。(p.54)
・なぜ、紙の書物が集中して読みやすいかと言うと、一冊の本は汎用デバイスではないからだろう。(p.60)
・…物書きとしての実感から言えば、速読と遅読のどっちもできないとダメですよね。(p.60)
・いちど書いた文章にうまくない箇所を見つけ、書き直そうとしても滞る場合、そもそもその箇所を「うまくない」と判断したことが間違っている可能性をきちんと考えてみるべきである…結局、ほとんど元のままでよかったりするものだ。(p.63)
・僕の勉強経験では、とくに入門書の類ほどちゃんと買ったほうがいいと思うのね…入門書をあちこち書き込みをして読み、読み返す。(p.124)
・本に書いてあることを身につけようと思ったら、本を汚さないようにキレイに読んで後で古本屋にできるだけ高く売ろうとか思ってたらダメですから…身につけようとする本…への出費は、これはもう出すしかないと諦めるべき。(p.124)