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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

志村忠夫『理科系のための英語プレゼンテーションの技術』を読んで

 

理科系のための英語プレゼンテーションの技術

理科系のための英語プレゼンテーションの技術

 

 理科系の大学院生ならびに若手研究者におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・印刷された論文や技術報告書の読者は、一度読んで理解できなければ何度でも読み直すことができる。また、読者は自分の都合がよい時、読む気になった時に読めばよい。しかし、口頭発表は一過性で、原則として聴衆は聞き直すことができない。また、聴衆は、発表者が発表しているその時間しか聞くことができない…逆に発表者…の立場からいえば、聴衆に聞く気があろうがなかろうが、その時間に聞いてもらわなければならないのである。(p.31)
・…口頭発表ですべきことは…
1) 自分は、なぜこの仕事をしたのか(背景)
2) 自分は、どのようにこの仕事をしたのか(手段、方法)
3) 自分は、何を見出したのか(結果)
4) 自分は、その結果をいかに考えるのか(考察、結論)(p.32)
・スライドの基本的大原則が、
1) 明瞭で見やすい画面(色彩、図を効果的に使う)であること
2) 文字(書体、大きさ、配列)が読みやすいこと(p.41)

1) 1枚のスライドの中にたくさんの情報、メッセージ…を盛り込まないこと。原則として“one message in one slide”。
2) 文字、文章による表現を極力減らし、概念を図示すること…
3) 1枚のスライドの中にたくさんの文章や数式を連ねないこと。行数が増えれば、それだけ文字が小さくなり、同時に内容が豊富になる…ので、一般の聴衆にはfollowしにくくなる。(p.41)

1) この仕事はなぜ重要なのか…
2) いままでにどのような仕事がなされ、自分は何をしたのか…(p.59)
・…ポスター発表は、次のような多くの利点を持っている。
1) 聴き手の興味、理解度に応じて、臨機応変な説明ができる。
2) 講演発表と比べはるかに長い“発表時間”(通常2時間ぐらい)を持てる。
3) 聴き手に納得してもらうまで、十分な時間をかけて説明できる。
4) その場で名刺交換などにより、後日のcontactなどの便をはかったり、聴き手との親密度を高めることができる。
5) 小さいものなら、試料の実物や装置の部品などを手に持って説明できる。
6) 論文の別刷や関連資料などを直接手わたさせる。
7) 大勢の聴衆を前にした壇上に上がると緊張し、アガってしまう人にとっては、精神的に楽かも知れない(しかし…本物の英語力を必要とする)。(p.151)
・講演者は原稿を「読む」べきではなく、visual aidsを有効に活用し、聴衆に「語る」べきである…さらに大切なことは、聴衆と“接触(contact)”することである。(p.174-175)
・十分に大きなはっきりした声で話さなければならないことと同時に大切なのは、けっして早口で喋ってはいけないことだ。(p.176)
・与えられた時間を超過することは絶対に避けなければならない…時間厳守のための第一原則は適当数のスライド…を準備することである…一般的にはスライド1枚当たり2~3分…(p.193-194)
・本番前の練習は絶対に必要である。(p.195)