Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

山田雄一郎『英語教育はなぜ間違うのか』を読んで

 

英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)

英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)

 

 英語教育に関心のある方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・世界を相手にするとき、何よりもまず優先させなければならないのは、論理である。(p.15)
・言語は、たしかに、コミュニケーションの道具である。しかし、コミュニケーションの中身を決めるのは、言語ではなく、それを用いるわれわれ自身である。(p.16)
・現在のグローバリゼーションの中心勢力は、アメリカである。インターネットと英語はその尖兵である。その点から見れば、言語は現代の兵器であり、英語は最も優秀な武器ということになる。(p.17)
・英語が話せれば、たしかに便利である…しかし、その英語よりも大切なものは、伝えるべき内容である。(p.19)
・日本語であれ英語であれ、その会話力を支えるのは、生活の土台を形成している自分自身の経験である。日本語を通してのしっかりとした基礎知識やものの見方が備わっていなければ、英語で表現すべき考えも生まれてこない。(p.20)
・国際交流とは、文字通り、人や物が国を越えて行き来することである。それ以上でも以下でもない。そこに英語を持ち込むのは、便利のためである。(p.28)
・英語を日本の第二の公用語にしようという提案があった…なぜ今になって…議論を蒸し返すのか。その主な理由は、二つある。一つは、英語公用語論のような国民全体を巻き込む類の議論は、付和雷同を生みやすく、また、そうなったときに影響力が大きいからである…二つ目の理由は、この議論がわれわれの言語意識に適度な刺激を与えてくれたからである。(p.90-91)
・英語公用語化案は、必然性があってというより、日本人の英語力を高める手段として提案されたのである。(p.109)
・私は、日本の英語教育…の最大の弱点は、長いスパンでの方針がないことだと思っている。(p.133)
・言語の学習には、模倣的な学習と論理的な学習の二つの側面がある…論理的に納得した上で練習に励む。または、練習を通して論理を発見する…言語学習がルールに支配されているというのは、大切な視点である…言語の学習とは、端的に言えば、ルールの学習なのである。(p.153-155)