Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

シェンガー,オーテッド『コピーキャット――模倣者こそがイノベーションを起こす』を読んで

 

コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

 

 経営者の方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・私は日本企業に対して、「イモベータ―」になることを提言したい。本書で提唱したイモベータ―とはイノベーター(革新者)でもあり、イミテーター(模倣者)でもある企業のことである。(p.v)
・「模倣」というとマイナスのイメージがつきまとうが、数多くの模倣者が大きな成功を収めて、イノベーターを追いやっているのが現実だ。(p.3)
・生産性を大きく向上させるのは、イノベーションそのものではなく、その後に加えられる改良である。(p.11)
・本書の目的は、「ビジネス活動の片隅にいる困った厄介者」という模倣に対する固定観念を覆して、戦略とオペレーションというステージの中央に模倣を持ってくることである。(p.19)
・模倣は恥ずべき行為ではなく、誇るべき技術だった。(p.27)
・「イノベーションは熱狂を呼び起こすが、模倣は淡々と行われる」(p.39)
・「数多くの航空会社がサウスウエスト航空を模倣しようとするだろうが、当社の従業員の精神、一体感、やればできるという気持ち、素晴らしい団結心を複製することは、誰にもできない…当社にとって一番重要な成功要因は、人材である…当社の人材を複製することはできない」(p.81)
・模倣の試みに共通して言えることだが、再結合を成功させるためには、対応づけの問題を解決する必要がある。(p.105)
・企業に求められる模倣能力は六つある…
●模倣の心構えを万全とする……模倣を受け入れるだけでなく、模倣をイノベーションと同じように高く評価して奨励する文化や意識を作る。
●模倣対象を参照する……模倣する価値がありそうなモデルを特定し、ターゲットに設定する能力である。
●情報を検索し、標定し、選択する……模倣する価値のある製品、プロセス、サービス、慣行、アイディア、モデルを探し、可能性を見極めて、選択するスキルである。
●対象の脈絡を理解し、自らに適用する……関連性のある環境要因を特定し、原型モデルと模倣をそれぞれの状況に埋め込められたものとして捉えるスキルである。
●対象に深く潜り込む……単に相関関係を分断するにとどまらず、対象に深く潜り込んで調査し、複雑な因果関係を把握する能力である。
●模倣を実践する……模倣する要素を素早く効果的に吸収、統合、配置し、実務レベルに落とし込む能力である。(p.111-112)