Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

ハフ,ダレル『統計でウソをつく法――数式を使わない統計学入門』を読んで

 

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

 

 統計に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・かたよりがあったり、小さかったりするサンプルから導き出されたこういった結論が、われわれが読むもの、知っていると思っている多くの事柄の背後にひそんでいるというのは、悲しいことだが事実なのである。(p.17)
・大事なことは、サンプルが全体を代表するものでなければならないということであり、それはつまり、かたよりのもとになるすべてのものを取り除いたサンプルということである。(p.24)
・サンプルの基礎には“ランダム”という性質がなければならない。つまり、サンプルは“母集団”からまったく偶然に選ばなければならない。(p.28)
世論調査というのは、結局は、かたよりの原因に対する不断の戦いということになってくる…こういった調査結果を読む場合におぼえておかなければならないことは、この戦いには絶対勝てないということである。(p.31)
・ある数字が平均値であると聞いても、それがどういった種類の平均値――いわゆる平均値(算術平均)、中央値(中位数)、最頻値(並み数)のうちのどれ――であるかがわからなければ、あまり意味がないのだ。(p.42)
・…平均賃金の数字を見たら、まず、質問することである――平均の種類は?その数字に含まれている人は?と。(p.51)
・もし、手元の情報源から、その結果の有意度がわかれば、かなり適切な判断がえられるであろう…この小さな数字にはもう一つのものがあって…それは、数字の分布幅あるいは平均からの偏差を示すものである。(p.63)
・すべてのサンプリング調査に潜在的にはいってくるこういった誤差を無視すると、愚にもつかない間違いをやらかすことになる。(p.88)
・心に留めておかなければならないことは、なるほど相関関係が実際にあって、それは実際の原因と結果にもとづいているのかもしれないが、たいていの場合、それをもとに行動をきめるときにはほとんど役に立たないということである。(p.150)
・まず最初に気をつけるべきことは、ゆがみということである…次に、意識的なゆがみを探すこと。(p.192-193)
・誰がそういっているのか、ということを見つけだすには、少なくとも統計を二度検討してみる必要があろう。(p.194)
・かたよりのあるサンプルにも注意しなければいけない。つまり、サンプルの選び方が不適当ではないか、あるいは…調査の結果でてきたわずかなものだけを選んだのではないかに気をつけることである…相関関係についても同様である。つまり、その相関は実際に何かを意味するほど大きいのか?意味をなすほどたくさんの事例があるのか?(p.196-197)
・統計を分析する時には、もとの数字と結論との間ですりかえが行なわれていないかどうかを注意する必要がある。(p.203)