Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

堤未果『ルポ貧困大国アメリカII』を読んで

 

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

 

 貧困問題に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・見なければならないのは、残り四分の三を占める大口献金リストの方だ…(p.9)
・住宅ローンと学資ローン。今アメリカで多くの人々を苦しめているこの二つは、崩れゆくアメリカン・ドリームを表すコインの表と裏だ。(p.16)
・アメリカの大学の収入源は大きく分けて五つある。連邦政府からの拠出金、州政府の補助金(州立のみ対象)、学生からの授業料、大学の基本資産を運用して得た収入、そして学校関係の商品の売り上げだ。支出の七五%は人件費が占めている。(p.18)
・教員の知名度が高ければ高いほど、外部からの研究資金獲得率は上がるため、教員の賃金報酬を高くすることは、研究費獲得のための投資として非常に重要な要素なのだ。(p.20)
・アメリカ国内の大学生の七六%が通う公立大学の学費を一九九五年と二〇〇五年で比較すると、一〇年間で五九%上昇している。(p.21)
ハーバード大学は…二〇〇八年度から授業料を大幅に減額…トップクラスの大学の場合、卒業生の多くが一流の研究者やビジネスマン、金融業界にコンサルタントなど、年収二〇万ドル以上の層となる。卒業後に高収入を得ることが見込まれる彼らから、いずれ多額な寄付金となって戻ってくることを考えると、大学としては非常に有効な投資なのだ。(p.26)
・目先の利益を追って支払いを先送りにするという「クレジットカード体質」から抜け出せるかどうか。身の丈以上に消費してきた国民が、「ファイナンシャル・リテラシー」を身につけられるかどうか。政府が本気で国の将来を考え、方向転換を導けるかどうか。それが今、アメリカという国が直面している真の課題なのです…(p.101)
・この国の財政を瀕死の状態にしている医療費高騰、その大きな原因の一つは、処方薬の値段が企業の言い値になっていることなのです。(p.125)