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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

岡田尊司『マインド・コントロール』を読んで

 

マインド・コントロール

マインド・コントロール

 

 心を操る技術である、マインド・コントロールに関心をお持ちの方におすすめの一冊。

以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・テロリストの仲間入りをすることは、むしろ特別なものにだけ許される名誉なのである。誰でも仲間に入れてもらえるわけではなく、厳重な審査と試行期間を経て初めて、その資格を与えられるのだ。そうした排他的仲間意識が、テロリストの結束を強め、摘発を困難にしている。(p.12)
マインド・コントロールが上質なものであればあるほど、コントロールを受けた者は、自ら望んでそうすることにしたのだと感じる。(p.13)
・小集団、小さなチームとの排他的な関係がまず用意される。そこでほとんどの時間を共に過ごし、それ以外の生活や外部からの情報の流入を可能な限りシャットアウトする。そうすることで、そこでの生活がすべての基準となっていく。小さな集団を支配しているルールや価値観に、いつのまにか支配されるようになる。(p.15)
・…社会的生き物である人間にとって、所属する集団から認められることは、命よりも重要なことだからだ。所属する集団から見捨てられることは、死よりもつらい。(p.17)
・外部との接触や他の活動が十分保たれている必要があるし、選択肢を早くから一つに絞り過ぎないように、その子自身が試行錯誤し意思決定するための時間を十分に与える必要もある。(p.20)
・騙しやすい相手をいかに効率よく見つけ出すか…相手の意思決定を支配するためには、極めて重要なことになる。(p.36)
・…秘密や悩み、過去を知られることが、マインド・コントロールにつながる…(p.36)
・…本人の情報をあらかじめ手に入れた上で、急所をついた働きかけを行う…相手がイエスと答える質問をすることが、成功のポイント…相手がどういう好みや関心を持っているかを、あらかじめ知っていると、容易にイエスと答える質問をすることができ、このイエス・セットの技法を使うことができる。(p.38)

第一の原理:情報入力を制限する、または過剰にする…
第二の原理:脳を慢性疲労状態におき、考える余力を奪う…
第三の原理:確信をもって救済や不朽の意味を約束する…
第四の原理:人は自分を認めてくれた存在を裏切れない…
第五の原理:自己判断を許さず、依存状態に置き続ける…
(p.193-p.213)
マインド・コントロールの問題は、結局は自立と依存の問題に行きつく。そこで問われるのは、われわれがどれだけ主体的に生きることができるか、なのである。(p.249)