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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

石井クンツ昌子『社会科学系のための英語研究論文の書き方――執筆から発表・投稿までの基礎知識』を読んで

 

社会科学系のための英語研究論文の書き方―執筆から発表・投稿までの基礎知識

社会科学系のための英語研究論文の書き方―執筆から発表・投稿までの基礎知識

 

 英語研究論文執筆に関心のある社会科学系院生におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・…なぜそのトピックが研究課題として重要なのか、そしてどのような研究がすでになされているのかを把握するために多くの先行文献を読まなければならない。そのために執筆以前に文献を集め、読み、整理する必要がある…
(1)文献の探し方
一番能率的な文献の探し方は、研究および著者名や書名のキーワードを日本語と英語でいくつか選択して図書館のOPAC(Online Public Access Catalog)を検索することである…自分の研究テーマに密着したキーワードの選定が重要である。もうひとつ有効な文献の探し方は、書物のなかにある参考・引用文献(Refereces あるいは Bibliography)を活用することである…著者がどのような文脈で別の文献に触れているかでおおよその内容がわかるので、さらにその文献を読む必要があるのかどうかの目安になる…日本において英語の文献を探すうえで問題なのは、図書館などで海外の学術誌がすべて揃っていないことであろう…日本の大学の図書館などで蔵書がない場合は、他大学からコピーを送ってもらえるようなサービスがあるところが多いのでそのような手段を是非活用してほしい。しかしそれでも手に入らないような論文は直接著者へメールを書き、コピーを送ってもらうことも可能なので、積極的に文献手配に取り組んでもらいたい。アメリカの研究者は自分の論文の引用回数が直接業績にもつながるので、このようなリクエストには比較的喜んで応じてくれる場合が多い。
(2)文献リスト
系統的に文献を探して作業用の文献リスト(Bibliography)を作成する。その際、研究に含まれる概念ごとに分けるとよい…また文献リストには出典先などを詳細に書いておくとよい。さらに、文献解題付き(Annotated Bibliography)のリストがあればそれを集めることも重要である…
(3)文献ノートと文献カード(文献情報の管理)
文献リストが大体できた時点で、自身の研究に最も参考になる文献から読みはじめる。そこで文献を読み進めながら「文献ノート」を取ることをぜひおすすめしたい。文献ノートのなかには理論あるいは仮説、データ、主な結果などを書くが、抜き書きした引用なども書いておくとよい。ただしその際は一字一句変えることなく正確に転記して、ページ番号も記しておくことで論文を執筆する際の不用意な論文盗用(plagiarism)を避けることができる…さらに文献カードとは別に、研究の目的、データ、主な結果について箇条書きした「文献カード」も管理しておくことが大切である…文献を読み、整理するプロセスは論文作成のなかで最も時間を要する段階である。また社会科学系領域では新しい研究が刻々と発表されているので、論文執筆後も自分のテーマと密接に関わる文献が発行されていないかの最終的なチェックも必要である。(p.3-5)

・…英語に普段から慣れ親しむために、「英語にふれる」具体的なアイデアをいくつか紹介しよう。第一に、「読む」ことに関しては、まず参考文献として英語で書かれた多くの研究論文に目を通すことである。これらの文献では内容を理解するだけではなく、研究論文の文章表現方法にも留意したい。一番よいのは自分の研究に関連した論文を読むことであるが、それ以外にも新聞、雑誌、インターネットなどで英語の文章にふれておくことも大切である…第二に、英語を「聞く」ことに関しては、日本国内でも開催されている国際シンポジウムなどに積極的に出席すると英語の研究発表を直接聞くことができると同時に発表の仕方についても学べる。またその際には、発表者の頭の振り方や腕の使い方などのジェスチャーにも注意したい。その他にテレビやラジオの英語ニュースを聞く方法もあるし、英語で録音されたスピーチや小説のCDやテープなどを頻繁に聞くことも有効である…また院生にとっては学部で行われている専門英語などの講義を聴講させてもらうのもよいことである。第三に、英語研究論文を「書く」力を身につけるにはやはり普段から英語でたくさん書くことである。もちろん、参考文献のまとめ(文献ノートや文献カード)は必ず英語で書くこと。さらに日記をつける。トピックを決めて数パラグラフ書く。自分のレジュメを英語で用意するなども試してみるとよい。第四に、英語研究論文を発表し、質疑応答をするために英語で「話す」能力も養っておきたい。学会大会やシンポジウム参加のために来日する研究者と積極的に会話をしたり、恐れずに英語で質問をしてほしい。また研究会などでは英語で発表するなどもしたい。(p.5-6)

・初心者が英語研究論文を書きはじめるにあたっては精神的な準備も必要である。まず自分の研究を海外へ発信するという意欲と勇気をもつことである。研究者はもちろんのこと、とくに、大学院生は自身の研究課題に関しては自分が一番のエキスパートであるという自信をもつことが大切だ。日本では英語の好評論文の数が多ければそれだけ研究職にとって有利である。つまり自分の研究を英語で書き、発表・投稿することにより自分自身の業績にもつながるばかりか。広く自分の学問領域へも貢献することにもなる。さらに、「英語で研究論文を書くことは夢ではない」という自覚も必要だ…また英語論文を書くことは膨大な時間と気力を要するので、「書き終える」という目標に向かって忍耐強く臨める姿勢をもつことが大切である。つまり意欲、勇気、忍耐という精神的準備も日ごろから心がけていなければならない。しかし、英語研究論文執筆にあたっては最終的にネイティブチェックをしてもらう場合も多々あるので、あまりにも完璧に仕上げようとするとそれだけプレッシャーがかかる。まずは「可能な限り」の努力をするという姿勢で臨んだほうがよい…
(1)短い英語文章を書く…
(2)全体のアウトラインを作成する
論文全体の英語アウトラインを箇条書きで作成し、それを膨らませるように書く。また執筆の現実的なアウトラインをたてることも重要である…
(3)書きたいところから書く…
(4)簡単な英語で書いてみる
…(p.7-9)

アブストラクト(要旨)では簡潔明瞭に通常100~120単語数内で論文の内容を述べる。読者が論文の中で一番知りたいのは研究の目的と結果なので、アブストラクトではそれらについては必ずふれるようにする。またタイトルとアブストラクトは電子媒体のデータベースなどで掲載される場合が多い。アブストラクトの内容からその論文の全文を読むかどうかを判断する読者が多いのでアブストラクトは最低必要な情報を含み、さらに読みやすい内容でなければならない。よいアブストラクトの条件は以下のとおりである。
①研究の具体的な内容を正確にさらに簡潔に述べていること。
②直接引用は避け、すべて自分の言葉で述べていること。
③コメントなどの自分の意見は述べていないこと。
④明快な文章で書かれていること。可能な限り能動態の文章を使い、意味不明あるいは意味のない文章を避けていること。(p.12)

・序文の内容で重要な部分は以下の5点である。
①問題提起:なぜ研究課題が重要かつ必然であるのかを述べる。
②概念や用語の定義:論文のなかで中心となる概念や用語を自分はどのように使おうとしているかを、読者の理解を得るために述べる。
③研究課題の背景:背景としてどのような実情や実態があるのかを簡潔に述べる。またとくに関連した文献についても短くレビューする。
④研究の意義:研究結果がどの領域でどのように役に立つのかを明示する。また、自分の研究のオリジナリティについても簡潔に主張する。
⑤研究の目的:研究の主な目的を明確に記述する。(p.13)

・多くの読者はまずタイトルを読み、その論文を読むかどうかを判断する。読み手を惹きつけるタイトルを考える際に重要なのは、まず自分を読者の立場に置くことである。つまり、まったくその論文を知らない人がタイトルを読んだとき、はたして興味をもつかを読者の立場にたって常に考え検討してみるのが一番よいのである…
(1)良いタイトルの条件…
①論文のメインアイデアが簡潔に表現されている。
②タイトルのみで完全に論文のテーマと内容がわかる。
③研究の範囲を適切に示している。
(2)タイトルに使う表現の選び方…
①長すぎないか、短すぎないか…
②同じあるいは同じ意味の単語が複数回使われてないか…
③より重要な語(キーワード)を先に付ける…
④冠詞の使い方は文法的に正確か…
⑤抽象的で漠然とした表現は避ける…
⑥フォーマルなタイトルか(冗談のようでないか、くだけていないか、気がききすぎていないか)…
⑦感情移入したタイトルになってないか…
⑧略語や専門的すぎる言葉を使っていないか…
⑨文章によるタイトルは使っていいのか…最近の社会科学系の研究論文タイトルでは文章によるものも受け入れられてきている…
⑩サブタイトルの使い方は適切か(コロンの入ったタイトル)…
⑪タイトル内の各単語には大文字を使おう
…しかし …前置詞や …関係代名詞は、タイトルの最初にくる場合以外は小文字にしておく。…
⑫タイトルの時代的変遷…最近の傾向として長めのタイトルとコロンをはさんだサブタイトルが多く使われる…タイトルの長さに関しては時代的な傾向もあるので、投稿しようと思う学術誌に掲載されている最近の論文タイトルの傾向を把握することも大切である。(p.22-29)

・よい要旨は次の条件を満たしている。
①簡潔であること
…言葉の使い方により簡潔な要旨が書ける。また、読者に論文全体を読む気にさせる意味で書き出しの文章は重要である。
②わかりやすく、読みやすいこと
要旨には専門用語や略語をできるだけ使わず、読者が先行文献の知識がなくてもわかりやすいように書くことが大切である。また先行文献の直接引用は避け、すべて自分の言葉で書く…
③正確であること
要旨では論文の内容を正確に述べること…
④論文を評価する文章を入れない
要旨はあくまでも正確に論文内容を伝える役目を果たすものなので、自分や他の論文を評価する文章は入れない…(p.61-62)

・序論に盛り込む要素は次の6点があげられる…最低限、キーワードの定義、先行研究のレビュー、先行研究の問題点の指摘、研究の意義と目的は含めるようにしよう。
①研究分野あるいは領域を特定・確立する。
②社会事情や研究の背景を以下の内容で説明し、問題の所在を示す。
●最近の社会事情を述べる、あるいは研究課題の一般的な理解について述べ、問題の所在を示す。
●過去の統計データなどを簡潔に紹介する。
●過去の研究の背景を紹介する。
③キーワードの定義をする。
④先行研究を簡潔にレビューし、まだ知られていないことや見落とされていた点を指摘する…
⑤研究の重要性・意義を強調する。
…先行研究で見落とされてきた部分を取り上げたり、社会的あるいは実践的に自分の研究が貢献できうるのであれば、その旨を研究の重要性あるいは意義として強調するとよい。
⑥研究の目的と内容を簡潔に示す。(p.87)

・本論において他の研究者の意見や研究成果を言及することは、議論の客観性を高めて自分の主張の信憑性につながる。しかし、先行文献の引用を正しくしないとこの目的を果たすことはできない…
①引用の目的を考える
…どのような目的と理由で他の文献を引用したいのかをまず考えよう。先行文献で展開されてきた議論の傍証としての引用であるのかあるいはこれから自説を述べるために役立つ引用なのかを考えながら文献レビューをすることが重要だ。
②正確に明記する
…先行文献の正確な記載は、論文執筆者の義務と責任である。そのためには先行文献の結果を正確に理解することが必要である…
③簡潔に説明する
先行文献をレビューする場合はできるだけ簡潔な書き方をする…先行文献はひとつだけではなく複数の文献をレビューしたほうが客観性を保てるので、1つひとつの研究についての詳細な説明は必要ない…
④直接引用に依存しない
直接的な引用(他の文献からの転記)を多用すると議論全体が引用に依存しているような印象を与えるので…必要最小限にする。(p.126-127)

・自分の研究成果を発表して多くの研究者から建設的なコメントやアドバイスをもらうことは海外の学会大会や国際会議参加の最も重要な目的である…コメント量は口頭発表が効果的であればあるほど多いので、いかにして発表をベターなものにするかを考えることは重要である…海外の学会大会や国際会議参加の第2の目的は他の研究者の最近の研究動向を知るということである…学会大会などで発表される研究はそれぞれの研究者の最も新しい研究が多いので世界的なレベルでの研究の進捗の状況を把握することができる。自分の研究課題に近い研究者の発表を効率的に聴くためにはある程度の準備と予習をしておくと、さらに効果的に学ぶことができる…第3の学会大会と国際会議参加の目的は、各国の研究者と知り合って、知己を得て、自分の研究ネットワークを広げることである。…とくに国際会議初心者にとっては次のネットワーキングの仕方が有効であろう。
①指導教員に同行して参加している場合は、その教員のネットワークを通して他の研究者を紹介してもらう。
②海外で活躍する日本人の研究者や大学院生と知り合い、その人たちに他の研究者を紹介してもらう…
もうひとつの海外の学会大会参加の目的は職探しである…最後の学会大会参加の目的は他大学の教育プログラムを知り、さまざまな情報を得ることだ。大会では研究動向のみならず、教育方法に関しての最新情報を得ることも可能である。(p.232-235)

・…ポスターは自由報告に比べて、以下の点で有利である。
●自由報告に比べてそれぞれのポスターの発表時間が長いので聴き手にわかってもらえるまで、丁寧に説明できる。
●ポスターの配置が自由にできるので、効果的な発表のためにいろいろと工夫できる。
●ポスターセッションに来訪する聴衆の興味は千差万別なので、それぞれの質問に対して詳細に説明できる。
●関連した配布資料などを口頭説明つきで配布できる。(p.238)


自由報告、シンポジウム、ラウンドテーブルに関する注意事項
①初対面の他の講演者や討論者に対して、報告前に必ず自己紹介などの挨拶をしておくこと。
②配布資料は論文の全体のコピーよりも、レジュメ的なものをプログラム委員会が指定するコピー数分用意すること。…
③報告後に聴衆者が直接に発表者へ質問やコメントを述べてくる場合も多い。さらに、報告した論文あるいは関連した論文を送ってほしいというリクエストもあるので、必ず白紙を一枚用意しておき、そこに相手の郵送先やメールアドレスを書いてもらうようにしよう。
④アメリカの学会大会や学術会議の多くではタイムキーパー役は司会者が受けもつ。残された時間は…「あと何分」というように紙で教えてくれる場合が多いので、発表するときは下を向いてばかりいるとそのサインを逃してしまうので気をつけよう。発表時間の制約は絶対的である…そのためには、時間を計った事前の発表練習やリハーサルが必要である…(p.239)

・…英語原稿の棒読みに関しては賛否両論があるが、理想とするのはもちろん棒読みをしない発表である。通常言えることは、日本からの研究者が原稿を棒読みをすると英語の抑揚がなくなり、聞き取るのが難しくなる。英語の発音では抑揚が大切なので、これは大きなマイナス要素である。また英語による報告では、アイコンタクトやジェスチャーも効果的な発表に貢献しているので、これらを避けるような発表の仕方には問題があると思う。原稿を棒読みするくらいなら、その原稿をパワーポイントのスライドの下に挿入し配布資料として、発表では会話調でパワーポイントのスライドを使いながら話したほうがより効果的な発表ができるであろう。聴衆が理解できない英語に関しては配布資料を読んでもらうということにすればよいのである。パワーポイントを使った発表はこの意味でも大変有効だ。(p.256)

・…英語はにほんごと比べて大変抑揚の多い言語である…話し方が単調になるのを回避するためには、キーワードを強調して発音したり、声のトーンを上げたりすればよい。また報告中、重要な部分では話の速度を落とすなどの努力も大切である。(p.257)

・自分の研究を聴衆に理解させるためにはアイコンタクトを取りながら話すことだ…目を見て話しかけるということは、聴衆の発表者への信頼を強めると同時に発表者の熱意と自信も聴衆へ伝わるという一石二鳥のことなのだ。とくに、英語圏の研究者たちは、一般的にアイコンタクトをしながら話すことを好むので、発表はもちろんのこと、紹介されて握手するときも、会話をしているときもアイコンタクトは欠かせない。発表中のアイコンタクトは、偏りなく聴衆全体へランダムにして、ひとりあるいは一方向にある聴衆について5秒程度にするとよい…またパワーポイントを使った発表の場合にもアイコンタクトは必ずするように心がけよう。発表者が研究を理解してほしいのはパソコンやスクリーンではなく、あくまでも聴衆であるということを念頭においておくことだ。またパワーポイントを使用する場合は、スクリーンではなく、パソコンの画面を見るようにすること。スクリーンを見ながら話すと、報告者の声が聴衆と反対の方向に発せられるので聞き取りにくくなるし、また視点も聴衆からは反対向きになるので、アイコンタクトの機会が少なくなるからだ。(p.257)

・パワーポイントファイルを作成するにあたり、その一般的注意を述べると、
●一枚のスライドの中ではひとつのトピックに限定して説明する。
●…一つひとつのスライドは文字数をできるだけ少なくするように作成することである。
●それぞれのスライドにはキーワードをふんだんに使う。
●スライドの順番は、前述した発表の構成…に基づくこと。
●グラフ化可能な数値はすべてグラフにするほうがわかりやすい…
●…自分の発表内容に合った適切なデザインを使うようにする…
●アニメーションも適宜に使うとよい…
●…ユーモアが入り交じった発表をするひとつの手段としてはパワーポイントにイラストを挿入することである。
●パワーポイントのスライドを配布資料として使う場合のことも考えて、スライドには必ず番号をふっておくことだ。
●パワーポイントを配布資料として使う場合は、白黒印刷したものにするので、背景などは白くしたほうが見やすい…またプリントアウトした配布資料の1ページごとに6枚以上のスライドは入れないようにする…おすすめするのは4枚のスライドをフルページに配置した資料である。(p.258-259)

・質疑応答は日本からの研究者にとっては一番不得意な部分かもしれない…英語があまり得意でなく、質問内容が明確にわからない場合は、質問者へCould you please repeat that question?(質問をもう一度していただけますか)、Can you speak more slowly?(ゆっくり話していただけますか)あるいはYou mean...?(……という意味ですか)などのように訊ねてわかりやすく質問してもらうようにしよう。それでも理解できない場合は、素直に座長(Chair)の援助をCould you repeat that question for me?(その質問をもう一度していただけますか)あるいはCan you please clarify that question for me?(その質問の意味をわかりやすく言って下さいますか)などと言って助けを求めることである。…またセッションがはじまる前に、もしかしたら質問がわからないかもしれないと座長にことわりを入れておいてもよい。大切なのはしぶとく相手の質問がわかるまでねばることである。…どうしても理解できない場合は、セッション後に一対一でその質問者と話がしたい(I would like to talk with you individually after the session.)と提案するのがよいだろう。よい発表をしても質問の内容がわからずに適当に答えていれば、研究者としての評価が落とされるので、質問への対応はとくに気をつけなければならない。(p.266)

・効果的な口頭発表を行なうための練習として、最も有効なのは普段から英語を聞く機会を作ることだ。…著者が推奨するのは国内の国際会議・シンポジウムへ参加すること、市販の英語スピーチを聞くこと、そしてメディアを使うことである。(p.268)

・投稿したい学術誌を絞るにあたり、まず自分の論文でレビューした先行研究がどのような学術誌に載っているのかをチェックすることが重要だ。自分の研究課題に類似した先行文献が掲載されている学術誌は、当然、その課題に関する研究論文が掲載されやすいからだ。文献を探すときは、筆者名や論文タイトルだけではなく、掲載誌の情報も把握しておくと、掲載誌を選択するうえで大いに参考になる。(p.271)

・実際にそれぞれの学術誌の掲載論文の傾向を知るには、過去5年くらいさかのぼり、Journalの目次を見て、課題的、理論的、あるいは調査方法的に主にどのような論文が掲載されているのかを確認すること。さらに…編集者の研究分野などについての情報もある程度知っておくべきであろう。(p.272-273)

・それぞれのJournalには必ず編集委員のリストが載っているのでその構成を見ることも参考になる。これは査読者として第1に編集委員で同様な研究をしている人が選ばれ、その後、編集委員以外の査読者が選ばれることが多いからだ。自分の研究に関連した研究者が編集委員である場合は、その研究者の論文や著書も参考にしておいた方が無難だろう。また前年度の学術誌の最終版をみると、そのなかに査読者の名前がリストアップされている場合が多いので、自分の研究に関連した査読者に関しても把握しておいたほうがよい。(p.276)

・英語の論文を書き終えて、投稿する学術誌を絞ったら、次にすることはJournalに掲載されている投稿規程(Instructions for Authors, Submission Guidelines)に目を通すことだ。これらの規定は各学術誌のホームページに掲載されている。(p.276)