Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

グラッドウェル,マルコム『なぜあの商品は急に売れ出したのか――口コミ感染の法則』を読んで

 

なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

 

 経営者・ビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を引用します。

・これら三つの特徴――第一に、<感染的>だということ、第二に<小さな原因が大きな結果をもたらす>こと、第三に<変化が徐々にではなく劇的に生じる>ということ――は、小学校での麻疹の蔓延や冬のインフルエンザの伝染の仕方と同じ原理に基づいている。この三つの特徴のうち、第三の特徴、すなわち<感染の勢いはある劇的な瞬間に上昇したり下降したりすることがありうる>という考え方がもっとも重要である。(p.24)
・法則1 少数者の原則…ある問題の経過やシステムにおいては、特定の少数者がとりわけ重要な役割をはたしているということを意味している…社会的伝染も…一握りの例外的な人々の努力によって広まっていくのである…
法則2 粘りの要素…粘りとはメッセージに強い印象があるということを意味する。あるメッセージが頭にこびりついて離れなくなる。つまり記憶に粘りつくのである…
法則3 背景の力…行動に影響を及ぼすのは、天候のようなありきたりの要素ばかりではない。ほんのちょっとした微妙で予測しがたい要素も、わたしたちの行動に作用する…人の行動を変える鍵は、ときとして彼らが直面している状況の些細な部分にある。(p.38-51)
・…社会的伝染が成功する鍵は、ある特別な社会的資質の備わった人物が関与しているかどうかにかかっている…(p.59)
・社会的伝染にあっては、情報通はデータバンクの役割をはたす。そこからメッセージが出てくる。媒介者は社会的にかわの役割をはたす。そこから伝播が始まる。だが同時に、わたしたちが自分の耳にした情報に納得しないとき、それを説得する技術を持った選ばれたグループ…も存在する。(p.102)
・…第一の鍵は、<一見すると些細なことが大きな違いにつながる>…第二の鍵は、言葉によらない刺激が言葉による刺激と同じくらい――あるいはそれ以上に――重要だということである。<何かを語るときにそれを取り巻いている状況のほうが、語られた内容よりも重要になる場合がある>のだ…第三の鍵は…<説得というものが自分たちの与り知らないところで作用する>…(p.112-113)
・必要なのは、情報提示の仕方にさりげなく、だが有意義な変更を加えることなのだ。(p.138)
・…いわば余白の部分で提示方法にちょっとした工夫を加えることでメッセージを一気に伝播させたのである。(p.180)