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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

山田英夫『競争しない競争戦略――消耗戦から脱する3つの選択』を読んで

 

競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択

競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択

 

 ビジネス戦略に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・「競争しない」ためには、業界のリーダー企業と「棲み分ける」か「共生すること」が必要である。その具体的な方法として、①ニッチ戦略、②不協和(ジレンマ)戦略、③協調戦略の3つを挙げ、各々について新たな戦略を考えるためのマトリックスを示した。(p.3-4)
・本書における「競争しない」とは、「既存の業界リーダー企業と戦わないこと」と定義する。逆に、生業的な会社…や、同じビジネスモデルの企業とは競争する場合もある。(p.30)
・棲み分けが可能になるためには、リーダー企業が同質化できないことが必要である。そのためには、
① リーダー企業の持つ経営資源と、当該企業がしかける市場とが不適合になる場合と、
② 当該企業がしかける競争のやり方と、リーダー企業の経営資源もしくは戦略が不適合になる場合の2つがありうる。(p.37)
・リーダー企業にとって、当該企業に同質化をしかけたり、攻撃したりするよりも、当該企業と手を組む方が得になる場合、両社間に共生が成立する。(p.39-40)
・…市場規模を大きくしすぎると、リーダー企業の参入を招く…(p.52)
・…ニッチ企業は、対外的には利益率を低めに見せておくことが必要…(p.54)
・…市場を急速に立ち上げないことが、リーダー企業の参入を招かないために必要…(p.56)
・…ニッチ戦略をとる企業が成長していくためには、①マルチ・ニッチ戦略、②チャレンジャーへの転換の2つの方法が考えられる。(p.111)
・…不協和戦略のためには、リーダー企業の「強み」としてあきらめていたものを一転「弱み」にすることを考え、逆に「弱み」としてあきらめていた自社の資源を「強み」に転化させていく逆転の発想が求められる。(p.146)
・…不協和戦略を立てるにあたっては、次の2点が重要である。第1に、リーダー企業が強みとしていた競争の源泉を複数探していき、それを1つずつ負債化していくことが必要…第2に、顧客を教育して賢くし、「情報の非対称性」を下げ、同時にバリューチェーンをアドバンドリング(解体)していくことが求められる。(p.148)