Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

シルヴィア,ポール『できる研究者の論文作成メソッド――書き上げるための実践ポイント』を読んで

 

できる研究者の論文作成メソッド 書き上げるための実践ポイント (KS語学専門書)

できる研究者の論文作成メソッド 書き上げるための実践ポイント (KS語学専門書)

 

 研究者を目指される方におすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・読む側が求めているのは、良質で、興味を喚起され、手間暇をかけて読む価値があるような論文…「論文はインパクトが大切だ。ただ発表すればよいというものではない」…(p.5)
インパクトがある論文を書くというのは、その分野で交わされる会話の内容に変化をもたらそうと努力すること、つまり、何か新しくておもしろいことを指摘したり身近な問題について考える筋道を変容させたり、その分野の用語を洗練させたり、新たな概念やツールを加えたりするということだ。(p.8)
・どの雑誌を選ぶかは、「インパクト」という僕らの目標を達成するうえで最重要事項だと言える。(p.15)
・最低でも、論文を書き始める前に投稿先を決めておこう。投稿先が決まると対象読者層が定まるので、自分が誰に向かって「話している」のかを自覚できる…雑誌を選ぶタイミングとして最適なのは、研究を開始する前…(p.23)
・短い文を書くための戦略…「ダラダラ書かない」…「余分な部分は削る」…(p.54)
・共著論文における最大の間違いは、執筆を分担し、並行して書き進めることだろう…共著論文を書く最良の方法は、共著者をシャットアウトして、1人が書くこと…(p.78-80)
・よい序論冒頭部分というのは、逆三角形のように、概論から始まって研究の詳細へとフォーカスしていくものだ。(p.106)
・自分が行った行為に関してはオープンであること、そして、研究で用いた方法が研究目的に合致している理由をしっかり説明することが大切…(p.123)
・…「中心から周辺へ」と書き進めること…「大筋を述べてから詳述」すること。(p.138-139)
・論文では、ごまかしはきかない。賢明で博識な読者を説得するには、率直さと根拠で勝負するしかない。(p.155-156)
・限界について述べるセクションで研究の長所をさりげなく伝えられるようなら、インパクトのある論文を書く技術を身につけたといえるだろう。(p.160)
・よい要旨は、以下の2点をクリアしている。まず、データベースでの検索に適したかたちでキーワードや類義語が使われているので、検索時にはすぐ見つかる…第二に、よい要旨は、研究のメインの発想、方法、知見、意義について、説得力のあるスナップ写真となっている。(p.180)
・投稿論文が不採用になるというのは、論文発表に際しての消費税のようなものだ…(p.199)
・原稿を修正するにあたっては、方法は1つしかない。迅速を心がけるということだ。(p.202)
・他の人が書いた原稿を査読するときには、「自分がされたくないことは、自分もしない」という基本原則を忘れないこと。(p.216)
インパクトというのは、論文の「系列」、つまりおなじトピックを扱った関連論文何本かがあって、初めて得られる効果だと言える。(p.218)
・よい著者は「何を発表しなかった」かを誇るべきだ。(p.222)
・…ほんの少し習慣を変えて、毎日確実にルーティンをこなしていくだけで、文章というのはたくさん書ける。(p.232)