Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

三枝匡『ザ・会社改造――340人からグローバル1万人企業へ』を読んで

 

 ビジネスパーソンにおすすめの一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。

・改革や事業再生の成否は、事前にどれほど正確に思索と戦略の組み立てを重ねるかにかかっている。事業の何が問題なのか、その「真因」を正確に見立てなければならない。(p.11)
・…プロ経営者…
1 どんな状況の会社に行っても、短期間で「問題の本質」を発見できる人。
2 それを幹部や社員に「シンプル」に説明できる人。
3 それに基づいて幹部や社員の心と行動を「束ね」、組織の前進を図れる人。
4 そしてもちろん、最後に成果を出せる人…
5 業種、規模、組織カルチャーなどの違いを超えて、どこの企業に行っても通じる「汎用的」な経営スキル、戦略能力、企業家マインドを蓄積している。
6 その裏づけとして、プロ経営者は、過去に修羅場を含む「豊富な経営経験」を積んでいる難しい状況に直面しても…平然としていられる…
7 プロには自然に「それなりの高いお金」がついてくる。(p.18-19)
・…待ちの姿勢でいると何も見えてこない。(p.28)
・経営を目指す人にとって「時間の戦略」は必修科目である…企業の競争性を高めるには、社内の仕事のプロセスを見直して「時間短縮」の武器を導入する必要がある。(p.37)
・私(著者)の考えでは、経営者の優劣はフレームワークの有無で決まる…有能なリーダーほどフレームワークをたくさん持っていて、場面ごとに…使い分けていく。(p.41-42)
・自論フレームワークを生み出し、それを自ら冷蔵庫に蓄積し、将来の事件に「適用」するというプロセスが、リーダー能力の向上を生む。(p.44)
・事業のシナジーが得られるのは、①事業・商品に関連性がある、②共通の技術を使っている、③市場・顧客が重なっている、④販売チャネルが重なっている、⑤既存のブランドイメージを利用できる、⑥競争相手が同じなので戦略上の連動効果がある、⑦勝ち戦に至る重要な競争要因が同じで、こちらはその戦いに慣れている、⑧必要とされる社内組織の強みが同じなのでそれを使える…(p.47-48)
・事業戦略が生み出す「仕組みによる強さ」が必要なのだ。(p.48)
・大切なことは、狙う市場は小さくてもいいから、そのなかで圧倒的なナンバーワンを目指すこと…(p.51)
・時間がかかってもいいから、正しいことをしろ、中途半端に妥協するな、理想像に到達することにこだわり続けろ…(p.79)
・日本企業を元気にするポイントは、人減らしの発想ではなく、≪いま、そこにいる人々≫の目を輝かせる手法を追求すること…(p.80)
・「シンプルなストーリー」と「熱い語り」の組み合わせが、人々を束にして熱い行動に向かわせるのである。(p.91)
・経営リテラシーは、座学で取得した論理を、経営現場で試し、失敗と成功を繰り返すことで高まっていく。(p.102)
・経営や戦略のことなど深く考えてこなかった連中に、自分で考える癖をつけてもらう…(p.104-105)
・個々の商品や顧客、社員、行動…などに迫り、「なぜ」を繰り返す。謎解きは「しつこく迫る」ことが必須だ。(p.110)
・…その事業が「今後どれくらい伸びるか」…「いま勝っているか、負けているか、その勝負は今後どうなるか」…その事業が「儲かっているか、損しているか、将来はどうなるか」…この単純さこそが、PPMの強さであり、それが現代にも脈々と生きる有用性を提供している。(p.115)
・戦略とは、①「戦場・敵」の動きを、②俯瞰し、③自分の「強み弱み」から、④「勝負のカギ」と、⑤「選択肢」を見極め、⑥「リスクバランス」を図りつつ、⑦「絞りと集中」によって、⑧所定の「時間軸」内で勝ち戦を収めるための、⑨「ロジック」である。そして、⑩その戦略の「実行手順」を、⑪「長期シナリオ」として、⑫「組織内に示すもの」である。まだ実行していないことを描く戦略は常に「仮説」であり、その良し悪し…を判断する決め手は「論理(ロジック)の強さ」である…(p.121)
・大切なのは、「これが自分の基軸理論だ」というものをひとつでいいから徹底的に勉強し、現場での適用を含めてそれを身につけることだ。(p.127)
・「顧客が認めるミスミの『強み』を強化し、『弱み』を減らす方策を整理できれば、それがその商品を伸ばすための『打ち手』になる」(p.129)
・…「価値」を数値化できないだろうか。(p.130)
・成功する改革案は、論理的な正しさが大前提だが、それに加えて、社員の心に訴えるストーリー性ないしドラマの匂いを与えなければならない。(p.136)
・…プレゼンの上手い、下手の分かれ目は…ロジック…聞き手に理解してもらえるストーリー性。(p.138)
・「考え抜く」ことは、リーダーシップの重要な要素…(p.166)
・上から見ていて必要なときに現場に踏み込む。そして、実行すべきことが部下の「手に負える大きさ」に分解され再定義されたうえで、これなら実行できるという部下がその場にいることを確認したら、トップはさっとそこから離れる。(p.170-171)

●競合反応を水面下で開始させる事前露出は、できるだけ遅らせよ。
●露出を始めたら、一気呵成の一本勝負で仕掛けよ。
●そのために必要な社内の戦闘態勢は事前に完全に整え、満を持して撃って出よ。緒戦で一気に、意味ある市場ポジションを確保せよ。(p.211)
・与えられた「場」をモノにできるかどうかは、本人次第だ。(p.293)
・経営者人材は、経験したことがない分野に携わる機会を得ると、そのたびに自身の経営技量を多面化させていく。それによって、経営技量を多面化させていく。(p.294)
・元気な事業、元気な会社を保ち続けるためのキーワードは「変化し続ける」こと…(p.420)