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Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

高橋さきの・深井裕美子・井口耕二・高橋聡『できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン』を読んで

 

できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)

できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)

 

 翻訳に関心をお持ちの方におすすめの一冊。以下に心に響いた箇所を一部引用します。

・最近の翻訳業界は、残念ながら明るい話があまりありません…一番の要因は景気の低迷でしょう…もうひとつの要因は海外との競争です…翻訳者に対する単価も引き下げられる…納期の短縮は…問題があります…じっくり考える時間がなくなったり、ひとつの文書が複数の翻訳者に分割されて全体像が見えなくなったり…新しい仕事…機械翻訳…質の悪い翻訳のリライト。(p.5)
・私は業界の状況を視野に入れつつ、自分が10年後や20年後、あるいは30年後にどういう翻訳者になりたいのかを考えて行動すべきだと思います。(p.6)
・…自分の強みは伸ばし、弱みとなる穴は埋めたり避けたりする必要があります。(p.7)
・どういう道を選ぶにせよ、必要になるものがあります。「翻訳の力」です…①原文に書かれていることをきちんと読み取る…②原文と訳文で同じ情報を受け取れるようにする…③訳文の完成度を高める…「原文を読むときは自分の感覚を信じて読む。同時に、自分の感覚を疑って調べる。訳文を書くときは自分の感覚を信じて書く。同時に、自分の感覚を疑って調べる」(p.9-10)
・…仕事としての翻訳はお客さんが求めるものを納めるのが最優先…(p.29)
・…自分が今何をしているかっていうことをきちんと自覚的にやる…(p.40)
・…ターゲットオーディエンスを意識しろ…(p.41)
・…「読みに始まって読みに終わる」…(p.43)
・…全体の調整がすごく大事…(p.50)
・計画的であることや、きちんとしていること、それとマメさとか、この仕事では大事だと思う。(p.50)
・これからとりかかる文章の量がどれくらいあるかを計り、今後の作業計画を立てる…(p.56)
・翻訳をするたびに、「原文のワード数」と「かかった時間」そして「時速」を記録…(p.58)
・翻訳者の仕事は…原文作者が伝えたいことを過不足なく訳文の読者に伝えることです。そのためには、原文についてよく理解しておく必要があります。(p.62)
・…すべての翻訳において、まず初めにすべきは「誰に読んでもらうか・見てもらうか」を決めること…(p.65)
・今度は書き手について調べましょう。どんな背景を持つ、どんな人物が書いたのでしょうか。(p.66)
・…訳出時に「どうしてそう訳したか」を常に説明できるようにしておくこと…「少しでも多くのことを考えて翻訳する」…数やるしかない…基礎体力を作る。基礎練習を大切にして反復する。たくさん練習する。考えながら練習する。仲間と練習する。うまい人と練習する。人に見てもらう。アドバイスしてもらう。直してもらう。技術を盗む。いい試合を見る。毎日欠かさず接する…(p.178)
・…良い文章をたくさん読む…読み手を意識して推敲しながら書く訓練…いい日本語を読む。ときには書き写す。自分で書いてみる。(p.179)