Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

河合雅司『未来の年表――人口減少日本でこれから起きること』を読んで

 

今後の日本を考える上で有益な示唆を与えてくれる一冊。以下に重要と思われる箇所を一部引用します。 

求められている現実的な選択肢としては、拡大路線でやってきた従来の成功体験と訣別し、戦略的に縮むことである。(p.11)

われわれが目指すべきは、人口激減後を見据えたコンパクトで効率的な国への作り替えである。(p.12)

・…合計特殊出生率が改善したとしても出生数は増えない…それどころか、反対に減っていく。(p.21)

・「高齢者」の高齢化を考えるうえで、忘れてはいけないポイントがある。その主役が女性になる…(p.27)

・…人口減少社会における大学の役割とは何か…(p.35)

これまでの少子化の影響で「未来の母親」となる女児の数が減ってしまっている…(p.44)

・働きながら介護する人が増えると、新たな問題も浮上する。辞職や転職を余儀なくされた

「介護離職」の増大だ。(p.51)

・要介護状態の親族が施設に入所できたり、亡くなるなどして介護から解放されたとしても、離職に伴うブランクは大きく、40~50代で復職したり新たな仕事に就くことは容易ではない。(p.52)

・なぜ、人口が減少するのに世帯数は増え続けているのだろうか?…ひとり暮らし世帯(独居世帯)が拡大しているからだ…子供と同居しない高齢者が増大した…未婚率の増加…離婚の増大もまた、ひとり暮らし世帯を増やす…社会保障制度…ひとり暮らしの激増を織り込んでいない…(p.54-58)

・…社会保障サービスを充実させながら、負担はある程度までで抑える「中福祉中負担」は幻想にすぎない。それなりの社会保障の水準を求めるのならば、「超高負担」を受け入れなければならないし、あまり負担したくないのであれば「低福祉」で我慢しなければならないということだ。(p.65)

・病院を建設する人、医薬品や医療機器を開発する人、それを運ぶ人、救急車を製造する人といったさまざまな職種で働く人がいて初めて、われわれは適切な医療を受けられているのである。(p.88)

大都市部では総人口はあまり減らず、高齢者の実数だけが増えていく。これに対して、地方では総人口は減少するが、高齢者の実数はさほど増えるわけではない。(p.126)

・われわれが求めているのは、現状の業務をAIに置き換えるだけの作業ではなく、人口が大きく減った時代の課題にAIをどう活用かという展望だ。(p.157)