Mike's Blog

これまで読んできた本を引用を含めて紹介します。 Introducing books I have read including citation http://www.arsvi.com/w/km18.htm

中室牧子『「学力」の経済学』を読んで

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 教員ならびに子どもをもつ親の必読書。以下に重要と思われる箇所を引用します。

…どこかの誰かが子育てに成功したからといって、同じことをしたら自分の子どもも同じように成功するという保証は、どこにもありません。(p.15)

・…「子どもの学力にもっとも大きな影響を与える要因」…親の年収や学歴…(p.15)

どこかの誰かの成功体験や主観に基づく逸話ではなく、科学的根拠に基づく教育を。(p.26)

…「目の前にんじん」作戦…子どもを今勉強するように仕向け、勉強することを先送りさせないという戦略…(p.32)

…ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべき…(p.36)

アウトプットにご褒美を与える場合には、どうすれば成績を上げられるのかという方法を教え、導いてくれる人が必要…(p.37)

…学力が高いという「原因」が、自尊心が高いという「結果」をもたらしている…(p.46)

…能力をほめることは、子どものやる気を蝕む…子どもをほめるときには…具体的に子どもが達成した内容を挙げることが重要です。(p.51)

…学力の高い友だちの中にいると、自分の学力にもプラスの影響がある…(p.65)

…子どもや若者は…反社会的な行為について、友人からの影響を受けやすい…(p.71)

…人的資本への投資はとにかく子どもが小さいうちに行うべき…(p.77)

…非認知能力への投資は、子どもの成功にとって非常に重要…(p.97)

少人数学級は学力を上昇させる因果効果はあるものの、他の政策と比較すると費用対効果は低い…(p.105)

「どういう大学に行っているか」と同じくらい、「どういう親のもとに生まれ、育てられたか」ということが学力に与える影響は大きい…(p.119)

…順位を公表するなら、学校名だけでなく、その学区の生活保護率、就学援助率、学習塾等事業者の売り上げなど、家庭の資源を表す情報も紐づけて公表すべきです。(p.125)

学力は学校だけでは決まりません。(p.126)

少子化が進んでいく中では、少人数学級によって教員の「数」を増加させることよりも、教員の「質」を高める政策のほうが、教育効果や経済効果が高い可能性がある…(p.147)

…教員免許は必ずしも教員の質を担保できているわけではない…(p.157)